タジ・マハール
「ハナペペ・ドリーム〜忘れられた夢〜」
TAJ MAHAl & THE HULA BLUES BAND "Hanapepe Dream"
本作は、1997年リリースしたフラ・ブルーズ・バンドとの共作に続くアルバムです。1980年以降、長くハワイに暮らして来たタジは、ハワイアン・ミュージックについてこう語っています。
「音楽は生活の一部であり、言葉であり、もっと拡大して言えば、いのちの一部なんだ。ハワイアン・ミュージックと日常生活の繋がりはとても密接であり、ブルースと同様なんだ。共にある種のディープ・ソウルがそこにあるよ。」「そして、痛ましくも過去において幾度も、エンターテイメント産業のコマーシャリズムの犠牲となってきた、かけがいのない美しさがハワイアンとブルースには共通してあると思う。」
タジの言葉に表れている様に、深い愛情と慈しみを持って表現されたハワイアン・ミュージックがここにあると思います。もちろん、彼が培ってきたこれまでのさまざまな音楽的エッセンスを盛り込みながら。
加えて、1930年代のハワイアン・スティール・ギタリスト(ソル・ホオビイ、ベニー・ナワヒ等)を敬愛すると共に、ハワイ独自のギター奏法、「スラック・キー・ギター」はタジの得意とする音楽の表現方法の1つである事も、本作を制作する大きな動機となっています。
尚、"Hanapepe"とはハワイ語で押しつぶす、砕くと言った意味になります。
【解説・対訳付き】
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