クレール・エルジエール、ダニエル・コラン、マニュ・モーガン、ほか

「アイ・ラブ・パリ〜ザ・ベスト・ソングス・アンド・ミュージック・オブ・パリ〜」

「アイ・ラブ・パリ〜ザ・ベスト・ソングス・アンド・ミュージック・オブ・パリ〜」
「パリの空の下」「パリの橋の下」など、いつの時代も色褪せることのない、パリをテーマにした楽曲ばかりを収録。


■アルバム内容

「パリは絶え間なく湧き返っている。昼も夜も、何千もの、いやそれ以上の見どころが、信じられないようなストーリーを皆さんに語り掛ける」
──マニュ・モーガン(アコーディオン奏者)

「雨の日、曇りの日、晴れ渡った青い空が広がる日……空の色でパリの町がくるくると表情を変えるのが好き!」
──クレール・エルジエール(シャンソン歌手)

「パリの”空の下”にも、”橋の下”、”屋根の下”にもそれぞれの人生がある。そこに暮らす人々の喜びと悲しみが息づいている。シャンソンはそうして生きる人々の心を映す鏡だ」
──大野修平(シャンソン評論家)

華の都、芸術の都、光の都、美食の都……パリの魅力を形容する数多の言葉。
そこにもう一つ付け加えるなら、歌(音楽)の都でしょうか?
パリの風景と、そこに生きる人々の様を歌い込んだ歌、シャンソンもまた数多あります。
シャンソンと合わせて、もう一つ、アコーディオンの調べもまた、音楽の都、パリにとても似合います。
このアルバムに収録された楽曲は、ボーナストラックを除いて、全ての曲のタイトルに「パリ」が入っています。
さまざまなパリが描かれた19曲は、さながら音楽で巡る、パリの散歩とも言えましょう。
散歩の最後は、パリ市内で最も美しい通りとされており、「世界で最も美しい通り (la plus belle avenue du monde)」とも形容される、シャンゼリゼ通りです。
さあ、「パリの橋の下」から、「オー・シャンゼリゼ」まで、音楽と共にパリの散歩に出掛けましょう。


■収録曲(アコーディオンと表記されている楽曲は、インストになります。)

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①パリの橋の下
ヴォーカル:クレール・エルジエール
1913年に作曲されました。セーヌ川に掛かる橋の下でのカップルの様子や、宿無しの母子の風景が歌い込まれています。
②5月のパリが好き
アコーディオン:マニュ・モーガン
シャルル・アズナヴールの大ヒット曲です。スズランが咲き乱れるパリの5月。5月のパリが好き、と歌われています。
③パリの空の下(ヴォーカル・ヴァージョン)
ヴォーカル:クレール・エルジエール
1951年公開の映画「巴里の空の下セーヌは流れる」の挿入歌です。「パリの空の下 一曲のシャンソンがわき上がる」との歌い出しです。
④いつものパリ
アコーディオン:マニュ・モーガン
1939年の作品です。「パリはいつだってパリさ 世界で最も美しい街」と歌われています。
⑤パリ!パリ!パリ!
ヴォーカル:サンドラ・ブーヴェル
アコーディオン奏者、マニュ・モーガン作詞、エリック・ブーヴェル作曲の2017年の作品です。「パリ!パリ!愛のパリ あの道もこの道も目を見張るほど」と歌われています。
⑥パリのロマンス
ヴォーカル:クレール・エルジエール
1941年公開、「パリのロマンス」で使われました。「それはパリのロマンス 街角で パリのロマンス花開く」と歌われています。
⑦巴里祭
ヴォーカル:クレール・エルジエール
1932年公開、「巴里祭」で歌われた曲です。「パリのどの場末町でも 日々の太陽は 何人かの人生に 恋の夢を花開かせる」と歌われています。
⑧恋するパリで会いましょう
ヴォーカル:サンドラ・ブーヴェル
マニュ・モーガン作詞、マニュとエリック・ブーヴェル作曲の2018年の作品です。シャンゼリゼ通りを歩くのに相応しい曲を、とのリクエストから生まれた曲です。
⑨アイ・ラブ・パリ
アコーディオン:マニュ・モーガン
コール・ポーター作のこの曲は、「一生パリが好き 私の人生の毎日 狂おしいほど愛してる」と歌われています。
⑩古きパリの岸辺で
ヴォーカル:クレール・エルジエール
「古きパリの岸辺の道で セーヌ川に沿って 幸福が微笑みかけ 古きパリの岸辺で 愛がさまよう 巣を探して」と歌われる、とても美しいシャンソンです。
⑪パリ・カナイユ(パリ野郎)
アコーディオン:ダニエル・コラン
1954年に発表されたこの曲は、「パリはうるさくアコーディオンが流れ 油断も隙もない町……でもそれが好いんだ」と歌われています。
⑫パリの恋人達
ヴォーカル:クレール・エルジエール
1947年に発表されたこの曲は、「パリの恋人たちは私のシャンソンに合わせて寝る パリでは、恋人たちは自分のやり方で愛し合う」と歌われています。
⑬サ・セ・パリ
アコーディオン:マニュ・モーガン
1926年12月に「ムーラン・ルージュ」にて、曲タイトルと同題のレビューで歌われました。「パリ……世界の女王 パリ……ブロンド娘 反り返った鼻 冷やかし好きな様子 まなざしは いつも陽気」と歌われています。
⑭パリの屋根の下
ヴォーカル:クレール・エルジエール
曲と同名の、トーキー初期のフランス映画のテーマ曲です。「こうして心を分かち合い 花のように摘みとるの パリの屋根の下 幸せをね」と歌われています。
⑮パリのお天気はどう?
ヴォーカル:ドミニック・クラヴィク&クレール・エルジエール
映画「ぼくの伯父さんの休暇」のテーマ曲です。「パリのお天気は? こちらの空は灰色よ だけど 私たち二人のことを考えると 心のなかはすっかり青い色になる」と歌われています。
⑯パリの四月
ヴォーカル:クレール・エルジエールシャルル・トレネ作詞のこの曲は、「そして 北から南まで フランスは歌い 声を上げて笑う パリの四月」と歌われています。
⑰ラブ・ドリーム・イン・パリ
アコーディオン:マニュ・モーガン&エリック・ブーヴェル
マニュ・モーガンとエリック・ブーヴェル作曲の曲です。軽快なサウンドは、パリの街をそぞろ歩くにはピッタリです。
⑱パリのお嬢さん
ヴォーカル:クレール・エルジエール
1948年発表のこの曲は、「街で流行りの歌を歌って 愛の誓いを夢見ているけど しょっちゅう泣いてばかりいる パリのお嬢さん」と歌われています。
⑲パリの空の下(アコーディオン・ヴァージョン)
アコーディオン:ダニエル・コラン
アコーディオン・ヴァージョンでのこの曲の編成(アコーディオンとギター)は、映画「巴里の空の下セーヌは流れる」にて、セーヌ川沿いでピクニックを楽しむ、ストライキ中の労働者家族のところに現れる楽師たちと同じ編成です。

ボーナス・トラック

⑳オー・シャンゼリゼ
ヴォーカル:グレゴリー・ヴー&クレール・エルジエール
1969年5月にフランスでシングル盤がリリースされ、その後、全世界でメガヒットとなった曲です。


■主要な参加ミュージシャン

クレール・エルジエール
フランスを代表するシャンソン歌手、ジュリエット・グレコにその才能を見出されました。名前のクレールは、明るい、澄んだという意味になります。まさにその意味の通りの歌声で、古き良きシャンソンを今に伝えるシンガーです。
ダニエル・コラン
フランスを代表するという言葉が相応しいアコーディオン奏者。ターボ(速弾き)のニックネームがあります。
ドミニック・クラヴィク
まさに、大ベテランのギタリスト。アンリ・サルヴァドール、ジョルジュ・ムスタキなどと共演。また、クレール・エルジエール、ダニエル・コランのアルバムプロデュースなど、フランス音楽シーンの立役者と言えます。
マニュ・モーガン
1991年、フランス全土のアコーディオン連盟杯で優勝、共和国大統領賞とSACEMの最優秀賞を受賞した実力派。近年その頭角をメキメキと現して来ているアコーディオン奏者です。
サンドラ・ブーヴェル
名アコーディオン奏者、エリック・ブーヴェルの奥さん。下町風なボーカルで生き生きと歌い上げるシンガーです。
グレゴリー・ヴー
ピアニスト。クレール・エルジエールと長く活動を共にしている、クレールの良き相棒です。