演奏:杉浦充 共演:美和円香
「琴が奏でるおめでたい調べ〜令和、美しき時代に〜」
「日常の中で、そしておめでたい日に、日本における最も歴史のある和楽器のひとつである「箏(こと)」の音色とその音楽が、当たり前のように聴かれ、また耳に入ることを願って本作品の制作に当たりました。
箏という楽器のことをよく知らない、今まで触れたことも聴いたこともない。そんな方々にひとつの入り口として、このアルバムを手に取っていただければ幸い至極です」
──杉浦充
2012年12月リリース「琴が奏でるおめでたい調べ決定盤」がベストセラーを続ける、杉浦充、待望の新作となります。 今作も前作同様、琴のみの演奏です。演奏はソロ演奏から、杉浦本人の多重奏による演奏、また共演に美和円香を迎えての、2人の奏者による演奏など、多彩な演奏形態が聴き所です。
収録曲は、おめでたい日に相応しい楽曲を中心に収録いたしました。
収録曲の内、「黒田節」「元禄花見踊り」「越天楽」はメロディーを重視した演奏を試み、より楽曲に親しみ易さを感じて頂けるようにしました。
また、今作のための新曲「令和、美しき時代に」は、新しい時代、令和が平和で実り多い時代になるように、こころを込めて演奏しました。
さらに、アルバムラストの「ひだまり〜ひとつの愛、ひとつの心〜」は、ひだまりのような、優しく、温かい暮らしが、当たり前のようにどこにでも存在するように祈願しながら演奏をしました。
今作は、純邦楽のスタンダードから、お馴染みの童謡・唱歌、オリジナル曲まで、親しみやすい楽曲を箏で奏でることにより、おめでたい日をさらに素敵に彩る、素晴らしい1枚に仕上がっております。
なお、箏といえば従来は十三弦の箏を指しますが、本作では二十弦、十七弦の箏も使っております。この事に関して、演奏者の杉浦は、
「従来の十三絃箏から改良発展、開発された二十絃箏、そして低音の十七絃箏を重ねて録音することにより、ふくよかで幅と奥行きある箏の音の響きを目指しました。また、単音の美しさに加えて、コードによるハーモニーの美しさを、多絃の箏を使用することで目指しました。」
と述べています。
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※絃数表示のない箏は十三絃になります。
※4、7、9、10曲目は、美和円香との共演
6歳より箏の手解きを受ける。高校卒業を期にプロを目指して修行とバイトに明け暮れる。NHK邦楽技能者育成会34期の修了、NHK邦楽オーディションの合格、賢順記念全国箏曲コンクールの入賞などを経つつ94年よりプロとしての活動を開始。以後「唯一無二」をテーマに自作自演のソロユニット「らいぶ 独箏 ひとりごと」の活動を主軸にソリストとして、また様々な邦楽ユニットのメンバーとして全国各地の公演に参加出演。海外においても10ヶ国を越える国で演奏を果たし好評を博す。
ライブ活動と合わせCD等の音源製作も多数を数え、自主制作の他、「リスペクトレコード」から5タイトルの製作に参加している。和楽器のための作曲活動も鋭意展開しており全邦連主催「和楽器による作曲コンテスト」において数多くの入選を果たす。
平成27年豊橋文化奨励賞受賞。生田流箏曲峰と海の会主宰。愛知県豊橋市在住。