レネ・パウロ
「そよ風と私〜ラヴ・サウンズ・フロム・ハワイ〜」
Rene Paulo“The breeze and I ~ Love sounds from Hawaii ~”
ハワイを代表するピアニスト、レネ・パウロが奏でるイージー・リスニングの名曲集!
「今作に収録された曲は『ダニー・ボーイ』『ビギン・ザ・ビギン』『シバの女王』など、誰もが知っている、世界中でよく知られているスタンダード・ソングばかりで、どの曲も完成されている、メロディーの美しい曲ばかりだ。万人に知られている旋律なんだ。だからそれを壊す、いじるのではなく、原曲のメロディーに忠実であろうと考えた。美しい旋律を素直に弾こうと思ったんだ。」
今年88歳(1930年6月28日生まれ)になるレネ・パウロの最新作はイージー・リスニングの名曲集です。音楽ジャーナリストの宮本啓氏から、是非レネ・パウロに演奏してほしいとの思いから選曲された26曲より、23曲に絞って録音されました。そして最終的には18曲が選ばれました。
収録曲はいずれも長きに渡り愛されて来たイージーリスニングの名曲ばかりです。なおレコーディングは2018年4月14、15、16、17日にホノルルにあるランデヴー・レコーディングで行われました。本作のアレンジとピアノの調べは、これぞレネ・パウロならではといえる甘くロマンティックなもので、まさにハワイのそよ風のように心地好い至福のひとときを運んで来ます。
「88歳、もうすっかり歳をとったねぇ。でも今も毎日ピアノは弾いている。手や指が動く限りピアノは毎日弾くだろうね。」と録音を終えた際にレネ・パウロは語っています。
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1930年ハワイ、オアフ島ワヒアワ生れ。母親が弾くピアノに興味を持ち、18歳になると、ハワイ出身の音楽家として初めてニューヨークのジュリアード音楽院へ進学しました。
1950年代は、アメリカ軍属のピアニストとして1年半程を日本で過し、六本木や赤坂、銀座で「ジャズ・ピアニストの帝王」として日本の社交界のトップクラスの人々の前で演奏しました。尚、日本では中村八大氏と親交を結んだり、渡辺晋氏率いる「シックス・ジョーズ」のピアニストとして活躍しました。渡辺氏からは日本に止まって活動してはどうか、と提案されましたが、ハワイに戻り、1960年代からいよいよワイキキにて本格的な演奏活動をスタートします。
当時のワイキキは、“ラウンジ・ミュージックの楽園”と呼ばれる程、クラブやバー、キャバレー(総称してラウンジ)が多数あり、あらゆる場所でピアニストが求められ、アメリカから“夢の楽園”ハワイに大挙押し寄せる観光客の前で、ロマンチックなハワイアンのナンバーを奏でるレネは引っ張りだこでした。
1961年、アメリカ本土のリバティレコードから、ファースト・アルバムをリリースし、その後1970年までに18枚から19枚のアルバムをリリースしました。2002年には32年振りのアルバムを2枚同時にリリース。1枚はハワイアン名曲集、もう1枚はハワイの日系の人々に愛されて来た日本の曲(「ここに幸あり」「見上げてごらん夜の星を」などを収録)ばかりを集めたアルバムです。2003年にはハパ、ケオラ・ビーマなどハワイを代表するアーティストの名曲をカヴァーした「ワイマナロ・ムーン」をリリース。2012年にはマカナ、シリル・パヒヌイなどハワイを代表する15人のボーカリストと共演したアルバム「デュエット」をリリース。2015年3月には、「スターダスト〜スウィート・メロディー・フォー・ハワイ」をリリース。2016年4月には「ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト〜スウィート・バラード・フォー・ハワイ〜」をリリース。2017年7月には映画音楽集「ア・サマー・プレイス〜ロマンチック・シネマ・ミュージック・フロム・ハワイ〜」をリリース。