パリを舞台にした映画で使用された曲ばかりを収録した、パリ発フレンチ・シネマ・アルバムの決定盤!
- 2017年パリ録音
- アルバム・曲解説、歌詞・対訳(ボーカル曲のみ)付き
■アルバム内容
ダニエル・コランのアルバムを始め数多くのフレンチ・アルバムをプロデュースし、またパリ・ミュゼットの立役者でもあるギタリストのドミニック・クラヴィク。本作は彼の制作によるフレンチ・シネマ・アルバムです。1930年代から1970年代に公開されたパリを舞台にした映画のサウンドトラックから、ドミニックが独自の視点で選曲しました。
収録曲は有名曲ばかりではありません。フランスで話題となりながらも、日本ではあまり知られていない作品も含まれていますが、それに対してドミニックは「このアルバムを通して、日本のみなさんが素敵な発見をしてくれると良いと思う。本作は私が考えた“パリ”をテーマにしたサウンド・トラックであり、私が思い描くパリがここにあるのです」とコメントを寄せています。
収録曲はシャルル・トレネ、ジョセフ・コスマ、ジョルジュ・ブラッサンス、セルジュ・ゲンズブール、ミシェル・ルグラン、フランシス・レイなど、フランスを代表する作曲家/アーティストが手掛けており、まさに時代を越えて語り継がれるべき楽曲と言えます。そしてアコーディオンの名手ダニエル・コランを始めとする名プレイヤー達の味わい深い演奏が、このアルバムを唯一無二のフレンチ・シネマ・アルバムに仕上げています。
なおフランス語では“映画”は男性名詞で“シャンソン”は女性名詞となり、まさに男と女です。映画とシャンソン、恋するカップルが奏でる22曲の素敵なハーモニーをお楽しみください。
■収録曲
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- 1. L’ATALANTE 「アタラント号」メインテーマ(アコーディオン アレンジ ヴァージョン)
- 作曲:モーリス・ジョベール
「アタラント号」 ジャン・ヴィゴ 監督 1934年公開 フランス映画
- 2. LA ROMANCE DE PARIS(chanson) 「パリのロマンス」(シャンソン)
- 作詞:シャルル・トレネ 作曲:シャルル・トレネ&レオ・ショリアック
「パリのロマンス」ジャン・ボワイエ監督 1941年公開 フランス映画
- 3. UN HOMME ET UNE FEMME 「男と女」
- 作曲:フランシス・レイ
「男と女」クロード・ルルーシュ監督 1966年公開 フランス映画
- 4. LA JOUEUSE(chanson) 「プレイガール」(シャンソン)
- 作詞:アニエス・ヴァルダ 作曲:ミシェル・ルグラン
「5時から7時までのクレオ」アニエス・ヴァルダ監督 1962年公開 フランス映画
- 5. LES QUATRE CENTS COUPS(Samba) 「大人は判ってくれない」(サンバ)
- 作曲:ジャン・コンスタンタン
「大人は判ってくれない」フランソワ・トリュフォー監督 1959年公開 フランス映画
- 6. LES LILAS 「リラの門」
- 作曲:ジョルジュ・ブラッサンス
「リラの門」ルネ・クレール監督 1957年公開 フランス映画画
- 7. SOUS LES TOITS DE PARIS 「巴里の屋根の下」
- 作曲:ラウール・モレッティ
「巴里の屋根の下」ルネ・クレール監督 1930年公開 フランス映画
- 8. LE DERNIER TANGO À PARIS 「ラスト・タンゴ・イン・パリ」
- 作曲:ガトー・バルビエリ
「ラスト・タンゴ・イン・パリ」ベルナルド・ベルトルッチ監督 1972年公開 フランス・イタリア合作映画
- 9. À LA BELLE ÉTOILE(chanson) 「美しき星に」(シャンソン)
- 作詞:ジャック・プレヴェール 作曲:ジョセフ・コスマ
「ランジュ氏の犯罪」ジャン・ルノワール監督 1935年公開 フランス映画
- 10. L’ATALANTE 「アタラント号」メイン・テーマ(ストリングス アレンジ ヴァージョン)
- 作曲:モーリス・ジョベール
「アタラント号」ジャン・ヴィゴ監督 1934年公開 フランス映画
- 11. CHARLIE 「シャルリ」
- 作曲:ジョルジュ・ドルリュー
「ピアニストを撃て」フランソワ・トリュフォー監督 1960年公開 フランス映画
- 12. LE TOURBILLON(chanson) 「つむじ風」(シャンソン)
- 作詞・作曲:セルジュ・レズヴァニ
「ジュールとジム(突然炎のごとく)」フランソワ・トリュフォー監督 1962年公開 フランス映画
- 13. DÉMONS ET MERVEILLES 「悪魔と奇蹟」
- 作曲:モーリス・ティリエ&マイク・バルトミュー
「悪魔が夜来る」マルセル・カルネ監督 1942年公開 フランス映画
- 14. TOUCHEZ PAS AU GRISBI(refrain chanté) 「グリズビーのブルース」(ルフランは歌入り)
- 作詞:ジャック・マルクラン 作曲:ジャン・ヴィエネ&エルネスト・ギルー
「現金(ゲンナマ)に手を出すな」ジャック・ベッケル監督 1954年公開 フランス・イタリア合作映画
- 15. L’EAU À LA BOUCHE 「唇(くち)によだれ」
- 作曲:セルジュ・ゲンズブール&アラン・ゴラゲール
「唇によだれ」ジャック・ドニオル=ヴァルクローズ監督1960年公開 フランス映画画
- 16. SUR DEUX NOTES(chanson) 「二つの音符」(シャンソン)
- 作詞・作曲:ポール・ミラスキ
「パリのつむじ風」アンリ・ディアマン=ベルジェ監督 1938年 フランス映画
- 17. LA PARISIENNE 「パリジェンヌ」
- 作曲:アンリ・クローラ
「殿方ご免遊ばせ」ミシェル・ボワロン監督 1957年公開 フランス映画
- 18. SANS TOI(chanson) 「黄昏のクレオ(あなたがいないと)」(シャンソン)
- 作詞:アニエス・ヴァルダ 作曲:ミシェル・ルグラン
「5時から7時までのクレオ」アニエス・ヴァルダ監督 1962年公開 フランス映画
- 19. COMMENT VOULEZ-VOUS ? 「どうしたいんだ?」
- 作曲:ジャン・コンスタンタン
「大人は判ってくれない」フランソワ・トリュフォー監督 1959年公開 フランス映画
- 20. TROIS JOURS(chanson) 「三日間」(シャンソン)
- 作詞:ジャン・ノアン 作曲:ミカエル・エゼマン
「愛のカドリール」リヒャルト・エックベルグ&ゲルマン・フリート監督 1935年公開 フランス映画
- 21. PARADIS PERDU(refrain chanté) 「失楽園」(ルフランは歌入り)
- 作詞:ロジェ・フェルネ 作曲:ハンス・メイ
「失楽園」アベル・ガンス監督 1940年公開 フランス映画
- 22. L’ATALANTE 「アタラント号」(アコーディオンをフューチャーしたミュゼット)
- 作曲:モーリス・ジョベール
「アタラント号」ジャン・ヴィゴ監督 1934年公開 フランス映画
M2,4,9,12,14,16,18,21曲目:クレール・エルジエールのヴォーカル入り
20曲目:クレール・エルジエール&ドミニック・クラヴィクのヴォーカル入り
■ドミニック・クラヴィク プロフィール
シャンソン界の巨匠アンリ・サルバドールの専属ギタリストを務め、ジョルジュ・ムスタキやピエール・バルー等のギター伴奏を受け持つ。また、グループ『Les Primitifs du Futur(未来の原始人たち)』や『Cordes et Lames(弦とリード)』のリーダーであると同時に、『Ukulele Club de Paris(パリ・ウクレレ・クラブ)』のメンバーでもあり、演奏家、作曲家、作詞家として腕を奮う。活動ジャンルも、ミュゼット、ジャズ、ブルース、ケイジャン、ブラジル系と幅広く、短編映画の作曲者としても活躍している。
2006年11月、翌年12月『フレンチ・カフェ・ミュージック〜パリ・ミュゼット1・2〜』リリース記念ライブにて、ダニエル・コランとのデュオ奏者として来日。また2008年12月、翌年12月には『パリ愛の歌〜永遠のシャンソン名曲集1・2〜』リリース記念ライブのために再度来日、2010年12月並びに2011年12月にもライブ・コンサートのために来日している。CDプロモーションと年末のコンサートだけでも15回以上の来日経験がある。
『フレンチ・カフェ・ミュージック〜パリ・ミュゼット2〜』、『パリ愛の歌〜永遠のシャンソン名曲集1・2〜』、『パリの出会い〜2大アコーディオニスト夢の共演〜』、ダニエル・コランのアルバム『私の心はアコーディオン』に引き続き、2012年にはダニエル・コランと桑山哲也のジョイント・アルバムをプロデュースする。2014年には伝説のギタリスト“ジャンゴ・ラインハルト”の軌跡を追ったアルバム「ジャンゴを巡る素敵な旅」をリリース。2016年にはダニエル・コランとフランスを代表するヴァイオリン奏者マティルド・フェブレールのジョイントアルバムをプロデュース。
■参加ミュージシャン
ドミニック・クラヴィク:ギター/ヴォーカル
ダニエル・コラン:アコーディオン/バンドネオン
クレール・エルジエール:ヴォーカル
グレゴリー・ヴー:ピアノ
マティルド・フェブレール:ヴァイオリン
ジャン=フィリップ・ヴィレ:コントラバス
ジャン=ミシェル・デーヴィス:ドラム/パーカッション
フェイ・フロンスキ:ミュージックソー/ウクレレ/バンジョーほか
ベルトラン・オージェ:クラリネット/サキソフォンほか
エルヴェ・ルゲ:ギター
アデル・ヴィレ:ヴァイオリンチェロ