イアン・ハンター
「フィンガーズ・クロスト」
Ian Hunter "Fingers Crossed"
美しく、そして胸を打つ最高のロックアルバム!
デヴィッド・ボウイに捧げる曲「Dandy」を含む感動作!
“このアルバムを聴いた多くの人が気に入ってくれるだろう。 俺はこのアルバムの出来に非常に満足している”――イアン・ハンター
2016年初頭にアメリカのニュージャージー州にあるHOBOスタジオにて、アンディ・ヨーク(20年近くジョン・クーガー・メレンキャンプと活動を共にした事で有名なアーティスト)とイアン・ハンターの共同プロデュースにより制作された本作には、イアンのオリジナル新曲が10曲(日本盤は12曲)収録されています。
モット・ザ・フープルのヒットアルバム「全ての若き野郎ども」(1972年)をプロデュースしたデヴィッド・ボウイに捧げる「Dandy」を始めとして、メンフィスにある伝説のスタジオ“サン・スタジオ”でのジャム・セッションからインスパイアされて作られた「Ghosts」など、大変印象的な素晴らしいナンバーばかりを収録した充実作です。
レコーディングにはコンサートツアーを共にしている“ラント・バンド”が全面的に参加しています。
今年(2016年)はイアンにとって特別な年です。ニューヨーク、スウェーデン、イギリスでのコンサートツアーを始め、大ヴォリュームのボックスセットのリリースも控えています。
2012年以来のオリジナルアルバムとなる本作は、この6月に77歳を迎えて、なおも前進を続けるイアンのまさに渾身の1枚と言えます。
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全曲イアン・ハンターのオリジナル曲。アレンジはアンディ・ヨークとイアン・ハンター。
日本盤のみのボーナストラック
1969年にモット・ザ・フープルを結成。1974年に解散。モットは最後のツアーで、当時ほとんど知られていなかった新人バンド、クイーンを前座で登場させた。クイーンが他人のためにオープニングを務めたのはこの時だけで、その後クイーンのメンバーはイアンと長い友人関係を続ける。クイーンからセックス・ピストルズまで、さまざまなアーティストに影響を与えたバンドはモット・ザ・フープル以外には存在しない。
なお、モット・ザ・フープル2009年に再結成を行っている。
1974年のバンド解散後イアンはニューヨークに移り、その後ソロ・アーチストとして活動を続けており、併せてソングライターとしても多くの名曲を生み出している。ソロアルバムの録音に、当時まだ無名だったジャズ界の新星ジャコ・パストリアスを起用したのも印象に残る。またバリー・マニロウがイアンの作品「シップス」を取り上げ、チャート入りさせている。
イアンのキャリアの中でもデヴィッド・ボウイやミック・ロンソンとは特に深く交流し続けた。
2015年には初来日公演を行い、そのライブの素晴らしさは今なお語り継がれている。1975年以降20枚以上のソロ・アルバムをリリースしており、今回リリースの新作「フィンガーズ・クロスト」は2012年以来4年振りのオリジナル・アルバムである。2016年には77歳を迎え、年齢を超越した素晴らしいパフォーマー&ソング・ライターとしてなおも精力的に活躍を続けている。
なお、ジェフ・トゥイーディー(ウィルコ)、ボビー・ギレスピー(プライマル・スクリーム)、テイラー・ホーキンス(フー・ファイターズ)などが自身が影響を受けた人物としてイアンの名前を挙げており、その存在は若い世代のアーティストにも影響を与えている。