ケオラ・ビーマー
「マウナ・ケア〜ホワイト・マウンテン・ジャーナル、我が心のマウナ・ケア〜」
ハワイアン・スラック・キー・ギター・マスターズ・シリーズ (20)
KEOLA BEAMER "MAUNA KEA〜WHITE MOUNTAIN JOURNAL〜"
“どうかゆったりとくつろいで、ハワイ島で過ごした日々の記憶を綴った私の日記(Journal)のページを繰って頂きたい。”――ケオラ・ビーマー
「ハワイ島を旅する音楽集」とも言える本作にはマウナ・ケアの事はもちろん、ハワイ島のワイピオ渓谷にある2本の滝「ヒイラヴェ」(6曲目)、ハマクア・コースト・ハイウェイから少し入った森の中にある「アカカの滝」(15曲目)、そしてハワイで多く見られる鳥「メリケンキアシギ」(9曲目)など、ハワイ島に関する様々な曲が登場します。
また4、5曲目はハワイ島のワイメアにあった牧場で生活した日々の思い出と、その時祖父から教えられた教訓を思い出しながら奏でられています。
ハワイ島で暮らした日々の記憶を、詩情豊かに描いたのが本作であり、過去の日記帳から立ち登って来る大切な想い出や風景がアルバムのコンセプトになっています。
演奏はケオラ・ビーマーによるソロ・ギター及び2台、あるいはそれ以上の複数のギターを使って行われています。10曲目には本作のプロデューサーであるジョージ・ウインストンがギターで参加しています。
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※全曲インストゥルメンタル。2、4、8、11、13、14曲目=ケオラ・ビーマーのオリジナル曲
1951年ホノルル生まれ、ハワイ島のワイメアで育ちました。彼の一族のビーマー家は、何世代にも亘ってハワイ音楽に深く関与して来ました。その中にはファルセット歌手でピアニストのマヒ・ビーマーもいます。
1972年にはスラック・キー・ギターによるソロ・アルバムをリリース。オジー・コタニを初め、多くのスラック・キー・ギタリスト達に影響を与えました。1970年代の中頃には弟のカポノとビーマー・ブラザーズを結成。「ホノルル・シティ・ライツ」を大ヒットさせました。また、スラック・キー・ギターの教則本も手掛け、レコーディングではギャビー・パヒヌイから始まり、フィ・オハナ、ピーター・ムーンなど多くのミュージシャンと共演しています。
現代のスラック・キー・ギターシーンへのケオラの貢献には、特質すべきものがあります。2012年4月にリリースされたアルバム「モエウハネ・キカ〜優しきハワイの風〜」は大変好評を博しました。さらに2014年5月21日リリースの「コロナヘ〜ハワイ、そよ風のギター〜」が注目を浴びました。さらに2015年4月22日リリースの「カ・レオ・ロコ〜優しきハワイアン・ララバイ〜」が大ヒットとなりました。日本で最も人気の高いハワイアン・ギタリストであり、またハワイを代表するギタリストです。