レオナード・クワン

「ケアラズ・メレ〜ハワイ、甘き香りのギター〜」

ハワイアン・スラック・キー・ギター・マスターズ・シリーズ (10)
Leonard Kwan "KE'ALA'S MELE"

「ケアラズ・メレ〜ハワイ、甘き香りのギター〜」
卓越した演奏テクニックと情感溢れるサウンドが素晴らしい。
ハワイ音楽を代表する名盤!

■本作について

レオナード・クワン(1931〜2000)は、今は亡きスラック・キー・ギターの偉人、ギャビー・パヒヌイやサニー・チリングワースと共に、ハワイ音楽の歴史上最も影響力のある奏者として、多くの人からリスペクトを受けています。1994年にはホノルル市から正式に「リヴィング・トレジャー(生きた宝物)」に認定され、また「ハワイ銀行キーホーアル生涯功労賞」も贈られた、まさにハワイを代表するギタリストです。

クワンは亡くなるまで、60年以上に渡りギターを弾いて来ました。

10歳の頃からギターやウクレレを習い始め、1957年には初の45回転シングル、1958年には初のアルバムをレコーディングします。このアルバムはスラック・キー・ギターのバイブルとして評判となり、1974年にリリースしたアルバム「THE OLD WAY」と併せてハワイ音楽の名盤として愛されています。

1995年に録音された本CDには、大ヒットしたオリジナル曲のニューバージョン(1曲目)、カリプソ・ソングの名曲(3曲目)、オリジナルのアルバム表題曲(6曲目/ケアラとは甘い香りや良い香りという意味。メレは歌。)ハワイアンのスタンダード曲(7曲目)、レナ・マシャードの名曲(10曲目のメドレーの1曲目)など、多彩な曲で構成されています。 確かなテクニックで奏でられるギターサウンドからは、豊かな情感とほのかなハワイの甘い香りが伝わって来ます。ハワイアン・ミュージックの名盤として誉れ高い本CDを心行くまでお楽しみください。


■収録曲

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1. New 'Opihi Moemoe #3 ニュー・オピヒ・モエモエ #3
レオナード・クワンと言えば、まずこの曲です。1958年に「オピヒ・モエモエ」の原曲を書き、その後さまざまなヴァリエーションが作られました。「オピヒ・モエモエ」とは“眠れるカサ貝”の意味です。
2. Medley:Pretty Kēhaulani / Ipo Hula
メドレー:プリティ・ケハウラニ〜イポ・フラ
2曲のフラ・メドレー。「プリティ・ケハウラニ」は大変古い曲で、レオナードがまだ若かった頃に大人達が歌っていました。「イポ・フラ」はハワイの歌姫、レナ・マシャードの名曲です。
3. Yellow Bird イエロー・バード
世界中で大ヒットしたカリプソ・ソングでハワイでも人気があります。
4. Old Mauna Loa オールド・マウナ・ロア
ハワイアンのスタンダード曲「マウナ・ロア」をレオナード・クワンがアレンジしたのが本曲です。
5. Kananaka  カナナカ
1900年代初頭に作曲された本曲は、サニー・チリングワースもレコーディングしており、レオナードはサニーに対しての思いを込めて録音しました。
6. Ke'ala's Mele  ケアラズ・メレ
アルバム表題曲でもある本曲の「ケアラ」とは甘い香りとか良い香りという意味で、「メレ」は歌という意味です。
7. Mauna Loa  マウナ・ロア
ハワイアンのスタンダード曲である本曲をレオナードは、ギャビー・パヒヌイのレコードから覚えました。
8. Medley:Puamana / Mī Nei メドレー:プアマナ〜ミ・ネイ
マウイ島の歌「プアマナ」と優しいラブソング「ミ・ネイ」のメドレーです。
9. Kanaka 'O Mose カナカ・オ・モーゼ
レオナードが祖父から習ったハワイの聖歌です。
10. Medley:None Hula / He Aloha Nō 'O Honolulu
メドレー:ノネ・フラ〜ヘ・アロハ・ノ・オ・ホノルル
レナ・マシャード作の名曲「ノネ・フラ」とハワイアンのスタンダード曲「アロハ・ノ・オ・ホノルル(さよならホノルル)」のメドレーです。
11. Medley:Ē Lili'u Ē / Kī Hō'alu メドレー:エ・リリウ・エ〜キーホーアル
レオナードの初ボーカル・レコーディング曲です。ボーカルが聞ける大変貴重な一曲です。
12. Kī Hō'alu Chimes キーホーアル・チャイムズ
レオナードのオリジナル曲で1957年頃に作曲されました。スラック・キー・ギターの演奏を特徴付けている要素の一つが、チャイムという倍音の反響です。


レオナード・クワン・プロフィール

1931年、ホノルル生まれ。母親はハワイ音楽の歌手。祖父は聖歌隊の指揮者だった。10歳の頃からウクレレやギターを習い始める。第2次大戦中は教会で多くのミュージシャン仲間と演奏し、スラック・キー・ギターに夢中になる。1957年に初のシングルレコードをリリース。1960年代には伝説のレーベル、トレードウィンドから初のアルバム「SLACK KEY」をリリース。1974年には2枚目のフル・アルバム「THEOLDWAY」をリリース。また70年代に初のスラック・キー・ギターの教本をまとめた。1990年代に入り、自らの全レパートリーを記録する作業を始める。2000年に亡くなるまで60年近くギターを弾いて来た。ギャビー・パヒヌイやサニー・チリングワースと共に、ハワイ音楽の歴史上に於いて最も影響力のあるスラック・キー・ギター奏者の1人に数えられる。