フランスを代表するアコーディオン奏者、ダニエル・コラン
感動の“日本さよなら公演”を収録したライブアルバム!
■本作について
ミュゼットとシャンソンのベストナンバーを、ライブならではの生き生きとした演奏でお届けします。
フランスを代表するアコーディオン奏者であり、日本でも高い人気を誇るダニエル・コラン。2011年11月14日に70歳の誕生日を迎えたことを機に、2006年以来連続6回続けて来た来日公演に終止符を打つことになりました。
本作は2011年12月10日に東京のHAKUJU HALLで行われた、日本さよなら公演を収録したものです。ライブならではの情感あふれる演奏と、流麗な鍵盤さばきは聞き応え十分!まさにマエストロの呼び名に相応しい素晴らしいものです。
また選曲も大変親しみやすいものとなっており、「ベスト・オブ・ミュゼット&シャンソン」と形容出来る内容です。
1994年の雪村いずみとの共演から始まり、日本で多くのステージを重ねて来たダニエル・コラン。そのフィナーレを飾る感動のライブを是非お楽しみ下さい。
■収録曲
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収録時間 73:12
- 1.Tatiana (czardas)(タティアーナ/チャールダーシュ)
- ダニエル・コランのオリジナル曲であり、アコーディオン・ソロによる演奏です。
- 2.La guigne(ラ・ジーニュ・悪運)
- ここからはギターのドミニック・クラヴィクが演奏に加わります。マイナー調ワルツの名曲です。
- 3.Paris Canaille(パリ・カナイユ・パリ野郎)
- ピアノのグレゴリー・ヴーが加わり、トリオでの演奏となります。歌手のレオ・フェレ作の名曲です。
- 4.Sous les toits de Paris(パリの屋根の下)〜Sous les ponts de Paris(パリの橋の下)
- パリに因んだシャンソンの名曲のメドレーです。情感豊かに奏でられるアコーディオンが、パリに心を運びます。
- 5.L âme des poètes(詩人の魂)
- シャルル・トレネ作のワルツの名曲です。
- 6.La boule tango(ラ・ブール・タンゴ)
- ギターのドミニック・クラヴィクのオリジナル・タンゴです。ダニエル・コランはバンドネオンを演奏しています。
- 7.Valse Chinoise(チャイニーズ・ワルツ)
- ミュゼットナンバーとして有名な、エキゾチックな中国風ワルツです。ラストのギターとピアノのフレーズがおもしろい。
- 8.Brise Napolitaine(ナポリのそよ風)
- この曲もミュゼットナンバーとして有名です。そよ風を表すかの様な、アコーディオンのパッセージが聞き所です。
- 9.Indifference(アンディフェランス)〜Passion(パッション)
- ジョセフ・コロンボとトニー・ミュレナという名のアコーディオン・プレイヤーのコンビが作曲したミュゼットワルツの名曲。「パッション」はダニエル・コランの十八番の曲です。
- 10.Les yeux noirs(黒い瞳)
- ロマ(ジプシー)の国歌とも言える位に、多くのロマに愛され、演奏されて来ました。
- 11.La java bleue(青色のジャヴァ)
- ここからはクレール・エルジエールがボーカルで入ります。浮き浮きとしたミュゼット・ワルツによるアレンジと演奏が聞き所です。
- 12.L'homme a la moto(オートバイの男)
- エディット・ピアフの大ヒット曲として知られる、とてもダイナミックな曲です。ダニエル・コランのアグレッシブなアコーディオンが聞き所です。
- 13.Un petit air de rien du tout(何でもない歌)
- 甘く、ノスタルジックなシャンソンです。モンマルトルの丘の上にあったパタシュウの経営するキャバレーで、彼女自身が歌った曲です。
- 14.Mon amant de Saint-Jean(サン・ジャンの私の恋人)
- クレール・エルジエールのフェイバリット・ソングです。アコーディオン奏者のエミール・カララ作の歌です。
- 15.La javanaise(ラ・ジャヴァネーズ)
- ギターのドミニック・クラヴィクがボーカルを取ります。セルジュ・ゲンズブール作の歌です。
- 16.Parlez-moi d'amour(聞かせてよ愛の言葉を)
- シャンソンの名曲&スタンダード曲として愛されています。グレゴリー・ヴーのピアノがリードします。
- 17.La foule(群衆)
- エディット・ピアフの大ヒット曲です。アルゼンチンの作曲家アンヘル・カブラルの作です。
- 18.Sur les quais du vieux Paris(古きパリの岸辺で)
- 甘く、ノスタルジックなシャンソンの名曲です。クレール・エルジエールが好んで歌う1曲です。
- 19.Petit Papa Noёl(プティ・パパ・ノエル)
- フランスで愛されているクリスマスソングです。ピアノのグレゴリー・ヴーがリード・ボーカルを取ります。
- 20.Sous le ciel de Paris(パリの空の下)
- シャンソンの大スタンダード曲です。アンコールに相応しいナンバーです。
■参加ミュージシャン
ダニエル・コラン:アコーディオン、バンドネオン
ドミニック・クラヴィク:ギター/ボーカル(M15)
グレゴリー・ヴー:ピアノ/ボーカル(M19)
クレール・エルジエール:ボーカル。
■ダニエル・コラン プロフィール
フランス・アコーディオン界の伝説的巨匠、故ジョープリヴァから『鋼鉄の指を持つ男』と、その迫力あるプレーを絶賛されたコランは1941年生まれ。彼は速弾きのテクニックからも『ターボ』というあだ名まで付いているが、迫力と同時に暖かさや哀愁も伝える貴重な存在である。子供の頃ピアノとソルフィージュの教育を受け、アコーディオンには9歳の頃遭遇。ブサンソン地方のダンスホールでセミ・プロとして鳴らす頃、クラシックに興味を持ち、アート・ヴァン・ダムやトミー・グラナ等のアメリカのジャズ・アコーディオン奏者の影響も受ける。ミュゼットをはじめとする様々な音楽ジャンルで凄みのあるアドリブ・プレーを聞かせてくれる。北米、中東、欧州諸国からフランスのトップ・アコーディオン奏者として招かれ、幅広い演奏活動を続けている。
日本には1994年4月『雪村いずみミュゼットを歌う』の伴奏者として、同10月フェスティバル・コンダ・ロータ5周年企画『パリ・ミュゼット&タンゴ』の出演で来日。2006年には久し振りの東京公演で大絶賛される。2007年には日本に於ける初のリーダーアルバムとなる「フレンチ・カフェ・ミュージック・パリ・ミュゼット2〜セーヌ川左岸のロマンス〜」をギタリスト、ドミニック・クラヴィクのサウンド・プロデュースの元リリース。その後、2008年7月には「スウィング!ミュゼット」12月には「ジャズ・ミュゼット」をリリース。またシャンソン・シンガーのクレール・エルジエールのアルバムにも全面的に参加している。近年では大貫妙子、中山うりと言った女性アーティストとライブで共演している。2009年9月にはオリジナルアルバム「パリ、街角のアコーディオン〜私の愛した名曲集〜」をリリース。2010年10月にはアルゼンチン出身のアコーディオン奏者ラウル・バルボザとのジョイント・アルバム「パリの出会い〜2大アコーディオニスト夢の共演〜」をリリース。2011年10月にはアルバム「私の心はアコーディオン」をリリース。同年12月には日本さよなら公演を行う。パリのエスプリを最も良く伝えるアコーディオニストとして、日本でも多くのファンを持つ。