屋良文雄
「ベスト&ラストライブ」
沖縄JAZZ協会の会長を務め、長く沖縄ジャズシーンを代表するミュージシャンとして活躍した屋良文雄。1981年に開店した屋良文雄の店「ライブイン寓話」は、沖縄ジャズの発信地として多くの話題を提供して来ました。
また、6枚のオリジナル・アルバムをリリースし、高い評価を得ましたが、全国流通に乗る事がなかったため、入手しづらい状況にありました。
今回、追悼盤として初のベストとラストライブ・アルバムを、全国流通盤としてリリースする運びとなりました。この機会に是非屋良文雄の演奏と沖縄ジャズの心に触れて下さい。
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DISC 1 ベスト盤(58:38)
1~3 アルバム「南風」より
ベース:武島正吉、ドラム:津嘉山善栄、テナー・サックス:テリー重田
1983年4月10日 沖縄ジャンジャンのライブにて収録
4,5,7 アルバム「シルクロードの詩」より ベース:武島正吉、ドラム:津嘉山善栄、アルト・サックス:小波本正
6 アルバム「白熱のセッション」より ベース:武島正吉、ドラム:津嘉山善栄 1990年2月21日 沖縄ジャンジャンのライブにて収録
8 アルバム「ウチナーJAZZ!」より ベース:与那城勝、ドラム:津嘉山善栄 2008年8月1日 ゴザ・あしびなーにて収録
M-1~7 作曲:屋良文雄
M-8 作曲:普久原恒勇 編曲:屋良文雄
DISC 2 ライブ盤(78:08)
2010年3月18日 那覇・パレット市民劇場にて収録
屋良文雄トリオとシャバラバラの共演。シャバラバラは沖縄でクラシックの声楽家として活躍しているグループ。12年前に出会い、何度かステージを重ねましたが、ここ10年ほどは共演の機会がなく、昨年(2009年)シャバラバラのリーダー赤嶺紀子が屋良を病院に見舞った事がきっかけとなり、コンサート開催に繋がりました。ジャズとオペラがとても自然な形でチャンプルー(ミックス)されており、屋良が追い求めた音楽の形が広がっています。なお、このライブ時、屋良の左手はがんの為、自由が利かず、また車椅子の為にペダルも踏めませんでした。モルヒネを打ってなんとか痛みをごまかしての演奏は、まさに渾身の演奏と言えます。当時の体調を考えると、奇跡のコンサートです。
1940年1月13日 那覇市泊生まれ。琉球大学在学中にプロ入り、米軍地内でピアニストとして活躍。
75年 屋良文雄トリオ結成(ベース:武島正吉、ドラム:津嘉山善栄)。
79年 渡米、ロサンゼルスにて演奏活動。
83年 初アルバムLP「南風」をリリース。
89年 第5回琉球放送創作芸術祭創作音楽部門 奨励賞受賞。
91年 ミュージカル「マサリー」作曲/文化庁優秀舞台奨励賞受賞。沖縄コンベンションセンター劇場にて公演。
93年 ロンドンにてコンサート。
97年 シンガポール・ジャズフェスティバルに参加。
98年 台北ジャズフェスティバルに参加。
99年 沖縄県文化協会賞受賞。
2002年 沖縄県文化功労賞受賞。
2007年 沖縄タイムス芸術選賞大賞。沖縄JAZZ協会(OJA)会長 海外、全国各地にてコンサートCD6枚をリリース。毎日21:00-0:30 ライブ・イン「寓話」(泉崎病院向かい)にて演奏。
2010年4月8日がんの為70歳で死去。