和楽アンサンブル
「和カフェ〜和楽器による春の歌〜」
WARAKU ENSEMBLE "JAPANESE CAFE MUSIC"
佃康史(尺八・笛)、杉浦充(琴)、上原潤之助(三味線)、木場大輔(胡弓)、長田伸一郎(邦楽打楽器)
カフェ・ミュージックと呼ばれるジャンルがあります。そのほとんどはボサノヴァ、ジャズと言った洋楽&洋楽器が主流ですが、近年、抹茶をゆったりと味わったり、和風のインテリアを取り入れた“和カフェ”が静かなブームになっています。その様な和の空間、雰囲気に合う和楽器による音楽があってもいいのではないか? そして日本人でありながら、あまり聴く機会のない和楽器の魅力とその響きの美しさに、もっと気楽に触れてもらう事により、和楽器と純邦楽に少しでも関心を持ってもらえたらとの思いから、純邦楽界の実力派達によって結成されたのが本ユニットです。
アルバム第一弾は今までありそうでなかった和楽器アンサンブルによる、春にふさわしいJ-POPを中心にしたカヴァーアルバムです(箏のみなど単独楽器によるJ-POPカヴァーはありますが、本アルバムの様な複数の和楽器のアンサンブルによるカヴァーアルバムはありません)。箏と尺八の美しい響きによって奏でられる「桜坂」。邦楽打楽器のリズムが気持ちいい「チェリー」(純邦楽曲で有名な“四丁目(しちょうめ)”のメロディーが挿入されていますが、これが「チェリー」の曲調にとてもうまくブレンドしています)。本作はおしゃれな“和カフェ・ミュージック”に仕上がっていますが、曲の中にさりげなく邦楽の「決まり手」を盛り込んでおり、深く聴こうとすれば、かなり深く聴ける内容になっています。また、収録曲の中には春をテーマにした純邦楽の名曲「梅は咲いたか」(一部)、「元禄花見踊」を入れました。J-POPと共に純邦楽の名曲にも触れて頂けます。
和の響きが気持ちいい、極上のカフェ・ミュージック。ゆったりおいしいお茶を飲みながら楽しんで頂ける一枚です。
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尺八・笛
幼少の頃より、尺八奏者であり父でもある、佃一生に師事。
自身の活動も始め、津軽三味線第一人者「高橋祐次郎」率いる、「津軽楽奏団"KAZE"」へ参加。
様々なジャンルのミュージシャンとセッションをしながら活動の幅を広げ、全国各地を公演。NHKなどにも多数出演する。
海外公演にも力を入れ、10カ国、20都市以上を訪問。
現在、ソロコンサートを中心に、「KAZE」や「民族楽団チャンチキ」のメンバーとして活動中。
箏(十三絃)・十七絃・二十絃
6歳から箏を始める。
NHK邦楽技能者育成会34期修了。生田流箏曲正絃社准師範試験首席。
NHK邦楽オーディションの合格、コンクール入賞を経て94年にプロとしての活動を開始。
様々なユニットのメンバーとして国内外での演奏活動を続ける中、伝統的な十三絃の箏、地歌三絃、二十絃、十七絃による自作自演のライブ「独箏ひとりごと」をライフワークとしている。
03、06、08年に自主製作CDをリリース
生田流箏曲「峰と海の会」主宰補。とよはし中日文化センター講師。
細棹三味線、中棹三味線、太棹三味線
民謡・端唄・俗曲をベースに、現代曲・長唄・津軽三味線・三線等、細分化された三味線界において、太棹・中棹・細棹・三線と、他三味線を自在に扱えることのできる数少ないマルチ三味線プレーヤー。
現在は後進指導の傍ら、TV・ラジオ等の各メディアへの出演、CD録音、書籍執筆、また邦楽界にとどまらず、古典曲から現代曲・オリジナル・ジャズ・ロック・ブルース・ポップス・クラシック他、幅広い分野で演奏活動を展開している。
コンサートプロデューサーとして企画・制作も行う。
胡弓
淡路島出身。1994〜95年、甲陽音楽学院にてジャズの音楽理論とピアノの実技を学ぶ。
1998年より、胡弓を始める。2004年より名古屋系古典胡弓を原一男師に師事。
オリジナル四絃胡弓を開発、箏やピアノとのユニット活動や、作曲家として和楽器ユニットに楽曲提供も行う。
門弟の会「絹擦会」主宰。
NHKやJRのキャンペーンでの演奏や、2009年公開の映画「カムイ外伝」(崔洋一監督、松山ケンイチ・小雪主演)に出演。
邦楽打楽器
打楽器、和太鼓、現代邦楽奏者。
名古屋音楽大学卒業。洗足学園音楽大学大学院修了。
韓国イ・ミョンバク大統領就任祝賀式典にオーケストラアジアメンバーとして参加。
劇団四季「Song & Dance 55 steps」劇中音楽を指導。その他ミュージカルの劇中音楽のレコーディングやテレビ出演、オーケストラ、学校公演など和洋東西を問わず多岐にわたって活動中。
オーケストラアジア、和太鼓グループ鼓友会メンバー。TAIKO-LAB青山、浅草講師。
■録音:2009年12月21日、22日、24日 代々木ワンダーステーションにて