アコーディオンの名手、ダニエル・コランが奏でるパリ、街角の名曲集!
ミュゼット・ワルツ、タンゴ、ラグ・タイム、パソ・ドブレ(スペインのリズム)、ポルカなど、インターナショナルな街パリ、そしてパリ発ワールド・ミュージックと言われるミュゼットの魅力が堪能出来るアルバム!
M-1では今年80歳になる伝説のアコーディオン奏者、ジャン・コルティとの共演が楽しめます。
■本作について
イタリアを代表するミュージシャンが組んだ、スーパーカルテットのデビュー作!
今年68歳になるフランスを代表するアコーディオン奏者、ダニエル・コランが、2009年春にパリで録音した待望の新作です。
様々な人種、文化が共存する街、パリ。そんなパリの街角から聞こえるメロディーやリズムをモチーフにしました。M-3のパソ・ドブレ、M-4のタンゴ、M-8のブルース、M-9のポルカ、M-12のラグ・タイム、そしてM-2のミュゼット・ワルツなど多彩な曲調です。レコーディングでは5台のアコーディオンを使い分けているほか、M-4ではバンドネオンを演奏しています。
本作はアコーディオン奏者、ダニエル・コランのさまざまな側面を聞いて頂けると共に、パリだからこそ生まれたアルバムであり、ミュゼットがパリ発ワールドミュージックと言われる所以もこのアルバムの中にあると言えます。
ダニエル・コランは52年という長いミュージシャン・キャリアの中であらゆる音楽ジャンルを演奏して来ました。「時代の流れに順応しながらも、常に自由な演奏をしていた。出会いや人々によって演奏をアレンジするんだ。何でも演奏するよ。僕は自分を、音楽というシナリオに合わせて役柄を決める、言わばコメディアンだと思っている」と述べています。本作は音楽の自由人、ダニエル・コランならではの作品です。
尚、本作のプロデューサーは長きに渡りダニエル・コランと活動を共にして来た、ギタリストのドミニック・クラヴィクが担当しています。
■収録曲
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- 1. イディーユ Idylle
- Jean Corti
今年で80歳になるアコーディオン奏者、ジャン・コルティのオリジナル曲。ダニエル・コランとジャン・コルティ、二人合わせて148歳のアコーディオン奏者の共演曲。
- 2. 甘い喜び Douce joie
- Gus Viseuri
ミュゼットの名曲として知られる。名アコーディオン奏者、ギュス・ヴィズールの作曲。
- 3. さらば、セヴィリア Adios Sevilla
- Tony Murena-Jacques Chanzoli
スペインのリズム、パソ・ドブレの曲。こちらも名アコーディオン奏者、トニー・ミュレナとジャック・シャンゾルの作曲。
- 4. ラ・ブール・タンゴ La Boule Tango
- Dominique Cravici
本作のプロデューサー&ギタリスト、ドミニック・クラヴィクのオリジナル曲。
- 5. ハリネズミのワルツ La valse des niglos
- Gousti Malla-Jean Davoni
マヌーシュ(ジプシー)の好物である、ハリネズミのスープにちなんだワルツ曲。
- 6. マド Mado
- Emile Vacheri
「ミュゼットの父」と言われるエミル・ヴァシェの最愛の妻マドに捧げたワルツ。
- 7. モンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ Montagne Sainte-Genevieve
- Django Reinhardti
スィング・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルト作のミュゼットワルツ。
- 8. グリスビーのブルース Le Grisbi
- Marc Lanjean/jean wieneri
ジャン・ギャバンとジャンヌ・モロー主演の1954年のフランス映画「現金に手を出すな」の主題歌。
- 9. プレザンス・フォックス Plaisance-Fox
- Emile Vacher/Jean Peyronnini
6と同じくエミル・ヴァシェの作。軽快なフォックストロット(プレザンス・ポルカ)。
- 10. マリア・モレナ Maria Morena
- Juan Portali
メジャー調のパソ・ドブレ曲。
- 11. メグレ警視のテーマ Kommissar Maigret-theme
- Ernst-August Quellei
BBCテレビが、1950年代後半にテレビ映画化したものを、さらにドイツ向け版にした際に作曲されたテーマ曲。大ヒットした。
- 12. アコーディオン・ラグ Accordeon Rag
- Dominique Cravici
ドミニック・クラヴィックのオリジナル曲。軽快なラグ・タイムナンバー。
- 13. 愛と春 Amour et Printemps
- Emile Waldteuffeli
「スケーターズ・ワルツ」で有名なエミル・ワルトトイフェルの作。
- 14. プレリュード#1 Prelude #1
- Daniel Colini
ダニエル・コランのオリジナル曲。次の曲「失われし楽園」より刺激されて作曲した曲。
- 15. パラディ・ペルデュ(失われし楽園) Paradis perdu
- Roger-Fernay/Hans Mayi
映画「失われし楽園」のテーマ曲。シャンソン。歌手リュシエンヌ・ドリールのレパートリーでも知られる。
- 16. プリンセス・アコーディオン Princesse Accordeon
- Roger Dufasi
日本のアコーディオン愛好家の間でも人気の高い、1954年の作品。
- 17. コラネット Colinette
- Daniel Colin/Francis Carpentieri
ダニエル・コランのオリジナル曲。
アルバム・曲解説付き 2009年パリ録音
■参加ミュージシャン
Dominique Cravic (guitares, banjo, ukulele)
Daniel Colin (accordeon, bandoneon)
Gregory Veux (piano)
Jean-Philippe Viret (contrebasse)
Jean-Michel Davis (batterie, xylophone)
Bertrand Auger (saxophones, clarinette)
Jean Corti (accordeon)
■ダニエル・コラン プロフィール
フランス・アコーディオン界の伝説的巨匠、故ジョープリヴァから『鋼鉄の指を持つ男』と、その迫力あるプレーを絶賛されたコランは1941年生まれ。彼は速弾きのテクニックからも『ターボ』というあだ名まで付いているが、迫力と同時に暖かさや哀愁も伝える貴重な存在である。子供の頃ピアノとソルフィージュの教育を受け、アコーディオンには9歳の頃遭遇。ブサンソン地方のダンスホールでセミ・プロとして鳴らす頃、クラシックに興味を持ち、アート・ヴァン・ダムやトミー・グラナ等のアメリカのジャズ・アコーディオン奏者の影響も受ける。ミュゼットをはじめとする様々な音楽ジャンルで凄みのあるアドリブ・プレーを聞かせてくれる。北米、中東、欧州諸国からフランスのトップ・アコーディオン奏者として招かれ、幅広い演奏活動を続けている。日本には1994年4月『雪村いずみミュゼットを歌う』の伴奏者として、同10月フェスティバル・コンダ・ロータ5周年企画『パリ・ミュゼット&タンゴ』の出演で来日。2006年には久し振りの東京公演で大絶賛される。
2007年には日本に於ける初のリーダーアルバムとなる「フレンチ・カフェ・ミュージック・パリ・ミュゼット2~セーヌ川左岸のロマンス~」をギタリスト、ドミニック・クラヴィクのサウンド・プロデュースの元リリース。その後、2008年7月には「スウィング!ミュゼット」12月には「ジャズ・ミュゼット」をリリース。またシャンソン・シンガーのクレール・エルジエールのアルバムにも全面的に参加している。近年では大貫妙子、中山うりと言った女性アーティストとライブで共演している。