クレール・エルジエール

「パリ、愛の歌 第2楽章~永遠のシャンソン名曲集~」

「パリ、愛の歌 第2楽章~永遠のシャンソン名曲集~」
シャンソンの名曲を一堂に集めた決定盤の第2弾がリリース。
ジュリエット・グレコから絶賛された歌声!
「さくらんぼの実る頃」、「パダン・パダン」など永遠の名曲を収録しました。

■本作について

2008年リリースの前作同様、長く歌い継がれてきたシャンソンの名曲に、新たなる生命を与えようと試みたのが、本作にも引き継がれたコンセプトです。

フレッシュでまっすぐな歌唱が前作で大いに注目されましたが、今作ではその歌唱により磨きが掛かると共に、さらに情感豊かな表情がそこに加わりました。

プロデューサーは前作同様、ギタリストのドミニック・クラヴィク。彼のギターと、フランスを代表するアコーディオン奏者ダニエル・コランに加えて、ピアノにはグレゴリ・ヴー、コントラバスにはジャズシーンでの活躍も注目のジャン・フィリップ・ヴィレ、そして今年で80歳になるアコーディオン奏者ジャン・コルティ等、熟練のミュージシャン達が素晴らしいアンサンブルを奏でています。

また日本と沖縄文化に関心があるドミニックのアイディアで、尺八と三線が入っているのも聞き所です。

永遠のシャンソンの名曲を、フレッシュな歌唱とサウンドでお楽しみ頂けるアルバムです。


■収録曲

試聴 クリックでウインドウが開きます。

1. さくらんぼの実る頃 Le temps des cerises
多くの日本人歌手によりカヴァーされ、宝塚歌劇団でも歌われた有名曲。1866年に作られ、当時の政府を間接的に非難し、人々に勇気を与えた曲。
2. パダン・パダン Padam... Padam...
作曲者のノルベール・グランベールが、1948年にエディット・ピアフのために作曲し、大ヒットとなる。
3. ドミノ Domino
1950年代前半にアンドレ・クラヴォーやリュシエンヌ・ドリールが歌い大ヒット。後にドリス・デイが英語で歌い世界的ヒットとなった。
4. 青色のジャヴァ La java bleue
1939年のフランス映画「ジャヴァ(Une Java」の主題歌。この曲の作曲者ヴァンサン・スコットは「パリの橋の下」ほか約4000曲を作曲したと言われる。
5. 群衆 La foule
エディット・ピアフが南米をツアー中にこの曲と出会い、1957年にフランスでリリースした。
6. あなたの頭の中でピョンピョン跳ねた鳥 L'oiseau qui trottait dans ta
ピアノとダニエル・コランのバンドネオンがしみじみとしたアンサンブルを奏でている。
7. イワシたち Les Sardines
2008年の来日コンサートでの情感豊かな歌唱が印象的だった曲。ダニエル・コランがバンドネオンを奏でている。
8. モンマルトルの丘 La complainte de la butte
ジャン・ギャバン主演1955年のフランス映画「フレンチ・カンカン」の主題歌。
9. パリで A Paris
イヴ・モンタンの歌で有名になった。“パリで恋に目覚めれば、二人の心は何週間も微笑み合う”と歌われている。
10. ラ・ジャヴァネーズ La javanaise
この曲のみギタリストのドミニック・クラヴィクのボーカル曲。セルジュ・ゲンズブールの作詞・作曲。80歳のアコーディオン奏者ジャン・コルティが参加している。
11. 私はギターを聴く J'ecoute la guitare)
1935年に「ハワイ風ワルツ」として作られた曲。ウクレレと三線がアンサンブルに加わっている。
12. お前の言いなり Vesoul
1968年、ジャック・ブレルが作詞、作曲した。ダイナミックな歌唱が聞き所。
13. ささいなこと Ces petits riens
セルジュ・ゲンズブール作詞・作曲の歌。
14. 恋がいっぱい Y a tant d'amour
エディット・ピアフの恋人でもあった、作詞家のレイモン・アッソが作曲家のクロード・ヴァレリーと作った名曲。
15. 眠れぬままに朝が来て Les insomnies
作詞家、作曲家、歌手のバルバラ、1978年発表の作品。
16. 月
フランスを代表する作詞・作曲家、歌手のレオ・フェレが1950年代後半に作った曲。尺八が素晴らしい雰囲気をかもし出している。
17. 上を向いて歩こう Mes yeux plonges dans le ciel 
初のフランス語によるカヴァー。


■参加ミュージシャン

Voix : Claire Elziere
Dominique Cravic (guitares, banjo, ukulele)
Daniel Colin (accordeon, bandoneon)
Gregory Veux (piano, fender Rhodes)
Jean-Philippe Viret (contrebasse) Jean-Michel Davis (batterie, xylophone)
Bertrand Auger (saxophones, clarinettes) Jean Corti (accordeon)
Fay Lovsky (voix, ukulele)
Kazutoshi Negishi (sanshin) Yosuke Irie (shakuhachi)

■クレール・エルジエール プロフィール

クレール・エルジエールは1971年8月24日パリで生まれた。

数年間、楽器(リコーダ、ピアノ)を演奏したり、様々な合唱団に繰りかえし参加した後、クレールはシャンソンの世界に飛び込む。

1997年にクレールはパリ、シャンソンアトリエ(クリスティアン・ダントゥ運営)のショウの最中にピエール・ルーキ(50年に及ぶ作詞とショウの実績があるアーティスト)に見出される。

同じ年、彼女はうわさの輝かしいピアニスト、グレゴリ・ヴー(彼はその前は作詞家、作曲家、演奏家であった)に出会う。(今作のピアノは全てグレゴリ・ヴーの演奏。)

1999年にはモントーバンのフェスティバルにて、ジュリエット・グレコの前で歌い、絶賛される。

2003年にはファースト・アルバムがピエール・バルーによって創設されたレーベル「サラヴァ」からリリースされる。

2007年にはアコーディオニスト、ダニエル・コランのリーダーアルバム「フレンチ・カフェ・ミュージック・パリ・ミュゼット2~セーヌ川左岸のロマンス~」にて3曲ボーカルナンバーを披露。続く同年12月のアルバムリリースライブにもゲスト参加し、「ミロール」他シャンソンのスタンダード・ナンバーを歌い、大絶賛される。

2008年にはセカンド・アルバムであり、また日本ではデビュー・アルバムにあたる「パリ、愛の歌~永遠のシャンソン名曲集」をリリースし、ヒット作となる。

2009年春にはピエール・ルーキーの詞に曲を付けたアルバムをリリース。そして今回、4枚目のオリジナル・アルバムがリリースになる。

また今作のプロデューサー、ギタリストであるドミニック・クラヴィク率いるグループ“レ・プリミティフ・デュ・フュチュール(未来の原始人たち)”のメンバーとしても活躍している。