ジョージ・カフモク・ジュニア
「ア・ジェントル・ハワイアン・ブリーズ〜ザ・ベスト・オブ・スラック・キー・ギター・ソングズ〜」
George Kahumoku, Jr. "A Gentle Hawaiian Breeze 〜The Best of Slack Key Guitar Songs〜"
ハワイ独特のギター奏法“スラック・キー・ギター”による演奏は、ハワイの優しき風そのものです。地元ハワイで長く愛されて来た「ヒイラヴェ」「マウナ・ロア」から、ヒット曲「レイ・ピカケ」そして「アロハ・オエ〜ハワイ・アロハ」まで、まさにベスト・オブ・ベストの選曲です。100%ピュア・ハワイアン・ミュージックをお楽しみ頂ける作品に仕上げました。
ハワイを代表するスラック・キー・ギタリストであり、同時に作曲家、ハワイに伝承する古くからの物語の語り部、そして高校の教師でもある。また毎週水曜日は定期的なライブを行っており、6月の第3週にはスラック・キー・ギターとウクレレのワークショップを行っている。
ハワイ島生まれで、60歳になるジョージは13才からプロとして活躍しており、(最初はハワイ伝説のシンガー、クィ・リーの伴奏を務めた)1969年にカメハメハスクールを卒業すると、カリフォルニア大学に入学し、美術と工芸の学位を取得する。その後ハワイに戻り、ミュージシャン活動と並行して、高校にて美術の教師をしながら、子供達と一緒にハワイ語のスキル・アップに努めている。また、ハワイの伝統的な生活を生徒に伝える為、自らハワイアン・フードを作り、給食の時間に生徒と共に味わっている。スラック・キー・ギターを弾き、プロ・ミュージシャンとして活躍しているのも、ハワイ文化を伝えたいという想いからである。
現在までオリジナルアルバムを6枚(内2枚はピアニスト、ジョージ・ウィンストンのプロデュース)、ウクレレ・プレーヤーのダニエル・ホーとの共演作を6枚(内2枚は2000年、2005年にハワイのグラミー賞と呼ばれる“ナ・ホク・ハノハノ・アワード”を受賞)、毎年マウイ島でのスラック・キー・ギターのフェスティバルを収録したコンピレーション・アルバム
にも参加している。(このコンピレーションアルバムは2006年から連続3年、グラミー賞のベスト・ハワイアン・アルバム部門で1位になっている。)また、近々アメリカ人ギタリスト、ボブ・ブロッズマンとの共演作をリリース予定である。
今回リリースの最新作は初の国内盤としてリリースされる作品である。
スラックとは緩めるとの意味で、弦を緩める、即ちオープンチューニングによるハワイ独特のギター奏法であり、ハワイ語ではタロン・ハッチ・チューニングと言われ、1830年代の初期に生まれた。それぞれのギタリストによってチューニングや奏法が違う。なおキューバのミュージシャンとの共演が話題になったライ・クーダは、1970年代初期に奥さんがハワイみやげで買って来た伝説的ミュージシャン、ギャピー・パヒヌィのギターに衝撃を受け、すぐに教えを乞いにハワイに行ったのは有名な話である。
収録されている曲はいずれも地元ハワイで長く愛されて来た曲ばかりである。ハワイを訪れる観光客の為に演奏されるハワイアンと言うよりは、地元の人同士で楽しまれてきたハワイアンである。
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George Kahumoku, Jr 12弦ギター、ウクレレ、ボーカル、コーラスボーカル
Edward Gazabat ハーモニカ