パリ・ミュゼット待望の新作リリース!
アコーディオンとギターが運ぶ、15編の素敵なパリの物語をお楽しみ下さい。
■本作について
現在もロングセラーを続ける「フレンチ・カフェ・ミュージック~パリ・ミュゼット~」待望の2007年録音の新作が登場です。
ミュゼット・アコーディオンの第一人者、ダニエル・コランとアンリ・サルヴァドールのギタリスト、ドミニック・クラヴィクによるアンサンブルを中心に、ゲストボーカリストとして若手注目のシャンソン歌手クレール・エンジエールが参加。
これぞパリ、これぞフランスと言えるスタンダード・ナンバーを収録しました。さらにM15は名曲の初フランス語バージョンです。
秋、枯葉を踏みしめながら、聴きたくなるアルバムです。
■アーティスト
ダニエル・コラン(アコーディオン)
ドミニック・クラヴィク(ギター)
クレール・エルジエール(ゲストボーカリスト)
■収録曲
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- 1. パリの橋の下
- 1950年代のヒット曲。数多くのシャンソンや映画音楽を残した作曲家ヴァンサン・スコットが1914年に作曲した愛らしいワルツ。
- 2. 恋は水色
- ポール・モーリアの名曲をミュゼットに。アンドレ・ポップが作曲、ピエール・クールの歌詞で1967年にギリシャ出身の歌手ヴィッキーがユーロビジョン・ソング・コンテストでルクセンブルグ代表として歌ったが、翌年ポール・モーリアのイージーリスニング調のアレンジがアメリカで大ブレイクを起こし、世界的なヒットとなった。
- 3. ラ・セーヌ
- ボーカル曲。ジャクリーヌ・フランソワの歌唱で有名。「浮気っぽいセーヌ川は村から町へと流れる。彼女の恋人はパリ。未練心に海へ向かう」と歌われるこのワルツは1948年にギー・ラファージュとフラヴィアン・モノのコンビが作った。
- 4. 男と女
- 同名映画主題歌。映画音楽を100曲以上、そして600曲以上の歌曲を作曲しているフランシス・レイはあまり知られていないことだが、アコーディオニストでもある。
- 5. バラ色の人生
- エディット・ピアフの大ヒット曲。エディット・ピアフ(1915 - 1963)の作詞で有名なこの曲は、イタリア系カタロニア人のルイギ(本名Louis Gugliemi)の作曲であり、様々なアーティスト達にカバーされている。
- 6. 詩人の魂
- 映画「昼下がりの情事」テーマ曲。「はるかな昔に去った詩人たち、名前も知られていない詩人たち、でも彼らの作った歌は人々により今でも口ずさまれる」という趣旨のこのワルツは、シャルル・トレネが作詞・作曲した。
- 7. マリー・ミュゼット
- ドミニック・クラヴィク率いるグループのアルバムに収録されている曲。ギターのドミニック・クラヴィクとフィリップ・パリンゴーの合作。ドミニック・クラヴィク率いるLes Primitifs du Futur (未来の原始人たち)による1994年リリースのアルバム“Trop de Routes, Trop de Trains”に収録されていた。
- 8. サン・マルタン運河
- ダニエル・コラン オリジナル曲。サン・マルタン運河とは、パリの街を流れる全長4キロ半程の小さな運河である。セーヌ川を他の運河と結び、平均水深1メートルと浅く、パリ市民の憩いの場所になっている。
- 9. パリ・カナイユ
- 同名映画の主題歌。「パリはうるさくアコーディオンが流れ、油断もスキも無い街…でもそれが好いんだ」という趣旨のこの歌は、歌手レオ・フェレが作詞・作曲、1954年に発表、同年にイヴ・モンタンやムルージュがカバーしている。
- 10. パリの屋根の下
- ルネ・クレール監督による1930年、フランス初の本格トーキー(音声有り)映画『パリの屋根の下』のラウル・モレッティ作曲のテーマ曲である。
- 11. ミロール
- ボーカル曲。エディット・ピアフの持ち歌として良く知られているこの歌は、マルグリット・モノーが作曲、ジョルジュ・ムスタキが作詞した。
- 12. 小さな三つの音符
- ジョルジュ・ドルリューのこの曲は、アンリ・コルピ監督の1960年フランス映画『かくも長き不在』で登場する。
- 13. ラ・メール(海)
- 世界的大ヒットのシャンソン曲。シャルル・トレネは、この曲を1943年、フランスの田舎を走る列車の中で思い付き、レオ・ショーリアックの力を借りわずか20分で作曲したといわれている。
- 14. パリの空の下
- 映画「巴里の空の下セーヌは流れる」主題歌。『パリの橋の下』、『パリの屋根の下』と並んで著名なこの曲の作曲者ユベール・ジローは1951年に、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の映画『巴里の空の下セーヌは流れる』のテーマ曲をジャン・ドレジャックの詩とともに作り上げる。
- 15. 夢で会いましょう
- ボーカル曲。永六輔、中村八大の名曲をミュゼットに。1961年から1964年まで続いたNHKのヴァラエティ番組『夢で会いましょう』のために、中村八大が作曲、永六輔が歌詞を付けた。Laurent BichaudとKouichi Kikuchiのフランス語訳により、『Rendez-vous au loin du Reve』とクレール・エルジエールがソフトに歌う。
※CDブックレットに於ける渡辺芳也氏の解説より一部引用しました。
■アーティストプロフィール
- ダニエル・コラン(Daniel Colin)/アコーディオン
- フランス・アコーディオン界の伝説的巨匠、故ジョープリヴァから『鋼鉄の指を持つ男』と、その迫力あるプレーを絶賛されたコランは1941年生まれ。彼は速弾きのテクニックからも『ターボ』というあだ名まで付いているが、迫力と同時に暖かさや哀愁も伝える貴重な存在である。子供の頃ピアノとソルフィージュの教育を受け、アコーディオンには9歳の頃遭遇。ブサンソン地方のダンスホールでセミ・プロとして鳴らす頃、クラシックに興味を持ち、アート・ヴァン・ダムやトミー・グラナ等のアメリカのジャズ・アコーディオン奏者の影響も受ける。ミュゼットをはじめとする様々な音楽ジャンルで凄みのあるドリブル・プレーを聞かせてくれる。北米、中東、欧州諸国からフランスのトップ・アコーディオン奏者として招かれ、幅広い演奏活動を続けている。日本には1994年4月『雪村いずみミュゼットを歌う』の伴奏者として、同10月フェスティバル・コンダ・ロータ5周年企画『パリ・ミュゼット&タンゴ』の出演で来日。2006年には久し振りの東京公演で大絶賛される。
- ドミニック・クラヴィク(Dominique Cravic)/ギター
- ギタリスト、作曲家、作詞家として幅広く活躍している。フランスを代表する歌手アンリ・サルヴァドールの専属ギタリストであり、『パリ・ウクレレ・クラブ』や『未来の原始人たち(Les Primitifs du Futur)』のメンバーとして注目を集めている。ミュゼット・ナンバーのみならず、ジャズ、ブルース、ケイジャン、ブラジル音楽などギタリストとしての守備範囲は広い。2006年来日公演では素晴らしスウィング・ギターを披露している。
- クレール・エルジエール(Claire Elziere)/歌
- 現在注目のシャンソンシンガー。パリで生まれ、1999年には『美しき星に』の歌唱がジュリエット・グレコに絶賛される。2003年にはピエール・バルーのレーベル『サラヴァ』からファースト・アルバムをリリース。またピエール・バルー最新作にもゲスト参加。精力的に活動を続ける期待の星である。