琉球アンダーグラウンド
「花」【マキシ・シングル】
沖縄音楽とクラブ・ミュージックのミクスチャーアルバムとして大きな話題となった、2002年3月27日リリースのファースト・アルバムに続く、待望のマキシシングルのリリースです。
取り上げた楽曲は誰もが知っている名曲、『花』。
南大東島出身の内里 美香をゲスト・ボーカルとして迎えました。
今回の『花』レコーディングに際して⋯⋯、
『花は前から大好きな曲だったし、是非やってみたかったんだ。でも凄く有名な曲だけに、実際やろうとすると勇気がいるんだ。聞いた人がどう思うのか。でもファースト・アルバムをリリースして、たくさんの人達が、僕達の音楽を支持してくれた事が自信になって、ようやく今回、花にトライ出来たんだ。』(キース&ジョン)
『誰に歌ってもらおうかって考えてた時に、内里 美香さんのアルバム、“たびだち”(ンナルフォン・レコード、25NCD-14)に出会ったんだ。彼女の若々しい歌声がとても素晴らしかったんで、キャンパス・レコードのビセカツさんにお願いして、今回彼女をゲスト・ボーカルに迎えたんだ。』(キース)
レコーディングは2002年6月、沖縄 北谷(ちゃたん)のスタジオにて行い、その後ロサンゼルスのスタジオ、アーバン・リヴァーブにてミックスを行いました。
完成した音は、喜納 昌吉氏にも届けられました。那覇にあるライブ・ハウス“チャクラ”に喜納 昌吉&チャンプルーズのライブをキースが見に行った際、喜納さん本人から『この人が、花をクラブ・サウンドでやった人です。』とステージから紹介され、本人も感動!なんてエピソードもありました。
ヴォーカルの内里 美香は『とても気に入って、友達に聞かせてます。』またゲスト・プレイヤーとして、先の紅白歌合戦にも出演した、興那覇 徹が三線で参加しています。
人種、国境を越えて、また新しい魅力溢れる「花」の登場です。
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アメリカ、カリフォルニア生まれのジョン・テイラーとイギリスニューキャッスル生まれのキース・ゴードンが1998年10月、沖縄で出会った事からユニットがスタート。
ジョンがレコードショップでワールドミュージックのバイヤーを担当していた時、喜納昌吉のアルバムと出会い、その後ネーネーズのアルバム「コザdabasa」を聴いて沖縄に関心を持つ。彼はラジオの選曲やミュージシャンとしても活躍しており、ジャマイカのDJ/シンガー、Uロイの全米ツアーではギタリストとして参加している。
一方、キースはDJ/リ・ミキサー(「ツイン・ピークス」のテーマソングのリ・ミックス等を手掛ける)として活躍。オーストラリア在住時“りんけんバンド”と出会いその後大阪に移り住み、ネーネーズや喜納昌吉のライブに足を運び沖縄音楽と親しんだ。現在は沖縄在住。
2002年3月に1stアルバム「琉球アンダーグラウンド」をリリース。このアルバムは沖縄民謡とクラブミュージックが融合した、エポック・メイキングな作品であり、後のミュージックシーンに大きな影響を与える。2003年に喜納昌吉の「花」をクラブサウンドでリメイク。同年4月に2ndアルバム「Mo Ashibi〜毛遊び〜」をリリース。さらに2004年6月には、世界的なクリエーター、kid loco(フランス)、Da Lata(イギリス)、Junkie XL(オランダ)、Bill Laswell(アメリカ)らが参加し、上記ファースト&セカンドアルバムをリミックスした2枚組の大作「Ryukyu Remixed」をリリースし、大きな話題となる。2005年3月には初のミックス・コンピレーションCDをリリース。琉球アンダーグラウンドと同じ地平(ワールド・ミュージックとクラブ・ミュージックの融合)に立っている、世界中のクリエーター達の楽曲を取り上げた。2006年には60年代のロック、サイケデリックサウンドと沖縄民謡を融合させたサードアルバム「シマデリカ」をリリースする。