長嶺ルーシー、石川陽子、山城香、堀内加奈子、新垣恵、MINA

「ウチナー・ラヴソング」

三線伴奏、三線・歌指導:喜久山節子

今、沖縄で最も輝いている民謡界の歌姫5人と、
スイス生まれのMINAによる素晴らしき唄と三線の共演!

女性から男性に対する思いを歌ったラヴソングを、
6人の女性達が6者6様の個性で歌い上げた、沖縄民謡の注目作!


■アルバム内容

沖縄民謡と琉球古典音楽の中から、女性が男性に対する思いを歌ったさまざまなラヴソングを収録しました。6人の女性達がそれぞれの持ち味を存分に発揮しながら、時に切なく、時に情熱的な歌唱と、三線を奏でる様は聴き応え十分です。
収録されたラヴソングはハッピーエンドなストーリーよりも、少し訳ありの切ないものが多く、それがアルバム全体にしっとりとした色気を与えています。
今回の収録曲を選曲し、レコーディングに際して歌と三線の指導をしたのは、沖縄民謡界の指導者として多くの弟子を育ててきた喜久山節子です。特に長嶺ルーシー、石川陽子、山城香の3人は喜久山が手取り足取り指導して来た愛弟子達です。また、現在ロンドン在住のMINAには、今回のレコーディングに際して喜久山がSkypeを使って指導しました。
レコーディングに参加した6名の内、沖縄生まれ沖縄育ちは新垣恵だけです。山城香は大阪生まれ沖縄育ち、石川陽子は沖縄生まれ大阪育ち、長嶺ルーシーはペルー生まれペルー育ち、堀内加奈子は北海道函館出身、MINAは父親がスイス人、母親が日本人のスイス国籍です。様々な人生のバックボーンを持った女性達による、色香溢れるラヴソングの共演をお楽しみください。


■収録曲

試聴 クリックでウインドウが開きます。

DISC①収録曲

新垣恵:歌・三線

01. 花笠節〜安里屋節 (沖縄民謡)
“花笠をつくり 顔を隠して 忍んで行きます 貴方のもとへ”と歌われる花笠節と「安里屋ユンタ」の元歌として知られる「安里屋節」のメドレーです。
02. 白雲節 (沖縄民謡)
“私の大好きなあなたは 白雲の向こう”と歌われる沖縄民謡のスタンダードナンバーです。
03. 白瀬走川節 (沖縄民謡)
“糸に貫いて花輪にして大好きな彼にかけてあげたい。使う糸は白い糸ではなく 情熱の赤い糸でなくてはダメ”と歌われる古典女踊りに用いられる曲です。

石川陽子:歌・三線

04. まんぶり節 (作詞:幸地良徳/作曲:知名定男)
目の前が見えないほど首ったけになることを沖縄語で「まんぶり」と言います。情熱的なラヴソングです。
05. 夢の唄 (作曲・作詞:普久原朝喜)
マルフクレコードの設立者のペンによる曲です。“この世に神様仏様が存在するのなら 愛しいあの方に 知らせてください”と歌われています。
06. 情念 (作曲・作詞:知名定男)
“女性から男性に 尽くすのは 当たり前だと 思っているのね 情け知らずの あの男”と歌われた情歌の名曲です。

山城香:歌・三線

07. 我肝染まてぃ (作詞:城間毅/補作詞・作曲:國吉真勇)
“一目惚れした貴方 心がキュッとなりました”と歌われています。肝とは心を意味する沖縄語です。
08. 肝知らし節 (作詞:國場キミ/曲:沖縄民謡)
“忘れられない この上ない情け 情愛の糸は心に残る”と歌われた切ないラヴソングです。
09. 渡海ふぃじゃみ節 (作詞:内里明美/作曲:松田弘一)
“貴方の島はあちら 私はこの島 一緒になりたくとも 波の荒さ”と歌われています。歌詞の“この島とは”大東諸島の事です。

堀内加奈子:歌・三線

10. 世宝節 (作詞・作曲:普久原朝喜)
“夜の夜中に夢に起こされた 覚めて恋しい あなたの面影”と歌われた1939年発表の曲です。
11. 恋小花 (作詞:上原直彦/作曲:松田弘一)
“優しい甘い言葉 かけておきながら こんなにも私を 待たせるなんて”と歌われています。
12. 下千鳥 (沖縄民謡)
“添え遂げられないと 別れはしたもの 何故か何度も夢に出てくるあの人”と歌われています。

MINA:歌・三線

13. うんじゅが情どぅ頼まりる (作詞・作曲:知名定男)
1971年の沖縄に於ける大ヒット曲です。“あなたの姿が 忘れられません 思い焦がれて 痩せはてた”と歌われています。
14. 遊びションガネー (沖縄民謡)
沖縄民謡のラヴソングのスタンダード曲。“面影がずうっと 目の前をちらついて 忘れることもできず 何も手につかない”と歌われています。
15. 娘ジントーヨー (作詞:久米仁/作曲:普久原恒勇)
我如古より子歌唱による1978年のヒット曲です。“南からの季節風が吹けば 花は美しく咲き誇り 島の娘たちも 恋する季節を迎える”と歌われています。

長嶺ルーシー:歌・三線

16. 片想い (作詞・作曲:知名定繁)
大城美佐子のデビュー曲です。“片想いの恋と忘れたいのに あなたを焦がれる心は 日に日に募る”と歌われています。
17. 百名節 (沖縄民謡)
“北谷真牛が歌い出すと あまりに声が美しく 飛ぶ鳥も立ち止まります でも北谷真牛(男の名前)に心奪われた女性はどうすればいい”と歌われています。
18. 夜啼き鳥 (作詞:平川進照/作曲:喜納昌永)
“庭戸を叩く北風の吹く季節 忘れられない人の思いが増してくる”と歌われる切ないラヴソングです。

DISC②収録曲

全員参加による歌と三線

01. ナークニー〜カイサレー (沖縄民謡)
沖縄民謡の大スタンダード曲のメドレーです。「カイサレー」では大好きな彼との逢瀬のためには、山の1つも押し除けたい、との大胆な発想を歌詞にしました。

レコーディング・サポートメンバー■三線伴奏・三板:喜久山節子■三線伴奏(7曲目):國吉真勇■琴:宮城しの・田港あゆみ■笛:仲田治巳■太鼓:大城みゆき■指笛:西俣尚子



■アーティスト プロフィール

長嶺ルーシー:
ペルー生まれペルー育ち。両親は共に沖縄からの移民二世。5才から祖母の弾く三線に乗せて沖縄民謡を歌い始め、10才で自身も三線を手にして演奏するようになる。1993年、全日本カラオケ審査協会の大会へペルー代表として参加し、優勝する。1994年に来沖し、その後さまざまな賞を受賞する。現在沖縄ではその実力が広く認められている。

石川陽子:
沖縄県伊平屋島出身。学生時代を大阪で育つ。祖母の経営する沖縄料理屋で三線を覚える。20代で本格的に沖縄民謡を学ぶために帰沖。その後 大城志津子氏に師事し、現在は沖縄民謡の指導者として精力的に活躍中。

山城香:
大阪府大正区で生まれ、その後沖縄に帰る。2006年以降、港川繁氏、喜久山節子氏に師事し、2011年には琉球民謡協会の最高賞を受賞。さらに2015年には琉球民謡協会の教師免許を取得。注目の唄者である。

堀内加奈子:
北海道函館出身。唄、三線に惹かれ沖縄に移住。大城美佐子氏に師事する。2008年には細野晴臣トリビュートアルバムに参加。2009年と2010年にはメインヴォーカリストとしてスカ・ラヴァーズのアルバムに参加。2011年には師匠である大城美佐子との共作アルバムをリリース。現在、地元沖縄は元より、タイ、セネガル、ベルリン、パリ、ロンドンなど地球規模で演奏活動を続けている。

新垣恵:
沖縄は豊見城育ち。県外生活や中国留学時に沖縄の文化的アイデンティティを深く感じ、三線を始める。沖縄タイムス芸術選賞 琉球古典音楽部門の三線、太鼓でグランプリを獲得。現在「女性地謡の会しほら」のメンバーとしても活躍中。

MINA:
スイス人の父と日本人の母の間で生まれる。スイスでヴァイオリン、ピアノを習い、大学時代に一年間沖縄に留学。その際、三線に出会い、民謡に興味を持つ。帰国後、エレクトロ系のミュージシャンとバンドSayaconceptを始め、歌、三線、バイオリン、太鼓、エレクトロをミックスさせたサウンドを作る。2011年よりロンドンに移り、様々なライヴに参加しながら「ロンドン沖縄三線会」のメンバーとして歌三線の練習を続けている。