ハワイから届いた素晴らしいクリスマス・アルバム!
- ジョージ・ウィンストン プロデュース作品
- 2000年度作品/2015年度最新マスター音源使用/日本初CD化
- オリジナル・ライナーノート (曲解説と対訳、今井栄一氏による描き下ろしライナーノート、全曲ギターチューニングを記載)
「スタンダードとハワイアンの、時代を越えた数々の名曲は、多くの人々のクリスマスを
アロハの心で満たしてくれることでしょう」
――ジョージ・ウィンストン
■本作について
現代最高のハワイアン・スラック・キー・ギタリストが一堂に会したアルバムです。11曲のインストルメンタルと3曲のヴォーカル曲から構成され、そのどれもが優雅なスラック・キー・スタイルで演奏されており、ハワイからの穏やかで優しい風を運んで来ます。
収録曲はクリスマスのスタンダード・ナンバーを始め、5、6曲目はハワイ生まれのクリスマス曲を収録しました。
3曲目のレッドワード・カアパナによる大変美しい演奏。7曲目のボブ・ブロッズマンのリズミカルな楽しい演奏。ハワイ3大ギタリストの1人、レオナード・クワンによるとても微笑ましいボーカル・ナンバーの12曲目など、聴き所満載です。
ホリデイ・シーズンをロマンティックに彩る1枚。聖なる夜にハワイから届いた至福のギターの調べです。
■収録曲
試聴 クリックでウインドウが開きます。
- 1. ジングル・ベル・ロック
- 演奏:オジー・コタニ
1957年作のクリスマス・ソング。ボビー・ヘルムズがオリジナルです。オジー・コタニの明るく楽しい演奏で、アルバムの幕が開きます。
- 2. もろびとこぞりて
- 演奏:モーゼス・カフモク
1830年代からイギリスの賛美歌として歌われて来ました。ナイロンの弦を使った、モーゼス・カフモクのとても美しい演奏に心が洗われます。
- 3. シルバー・ベルズ
- 演奏:レッドワード・カアパナ
1950年に書かれたクリスマス曲です。繊細で大変美しい演奏です。
- 4. アウェイ・イン・ア・メインジャー(かいばおけの中で)
- 演奏: ケオラ・ビーマー
宗教改革者のマルティン・ルターの作品とされる曲です。ケオラの2台のギターを使ったアレンジが印象的です。
- 5. メレ・カリキマカ・イア・オエ(あなたにメリー・クリスマスを)
- 演奏:ジョージ・クオ
ハワイ生まれのクリスマス曲です。シンプルながらも深遠な美しさを秘めた演奏が印象に残ります。
- 6. マイ・ハワイアン・クリスマス
- 歌と演奏:デニス・カマカヒ
惜しくも2014年に亡くなったデニス・カマカヒのハート・ウォームな歌とギターが感動的な、ハワイ生まれの クリスマス曲です。
- 7. ジングル・ベルズ
- 演奏:レッドワード・カアパナ&ボブ・ブロッズマン
1857年生まれのクリスマス曲。レッドとボブのリズミカルな演奏がとても楽しく、華やいだ雰囲気を作り出しています。
- 8. ウィンター・ワンダーランド
- 演奏:シンディ・コームズ
女性スラック・キー・ギタリストのシンディー。1934年生まれのクリスマス曲を、シンディーならではのコード進行で 演奏した、少しジャージーな仕上がりです。
- 9. 牧人ひつじを
- 演奏:オジー・コタニ
フランス発祥の曲で、馴染み深いクリスマス曲です。冬の夜の森の静けさを感じさせる、深遠で美しい演奏です。 ナイロン弦の響きも素敵です。
- 10. 神の御子は今宵しも
- 演奏:ブラ・パヒヌイ
ラテン語の原曲を元に、18世紀半ばにイギリスのカトリック教徒によって賛美歌に加えられた曲です。ギャビー・パヒヌイの息子ブラによる、美しく情感豊かな演奏が魅力的です。
- 11. 聖なる、聖なる、聖なるかな
- 演奏:ジョージ・カフモク・ジュニア
19世紀にメロディが作られたこの曲を12弦ギターで演奏しています。バグパイプの演奏にも通じる独自の情感を醸し出しています。
- 12. ウィ・ウィッシュ・ユー・メリー・クリスマス
- 歌と演奏:レオナード・クワン
ハワイ3大ギタリストの1人、クワンがなんと50年振り(1995年現在)にヴォーカルを披露した貴重なナンバーです。 カリヒーカイ・スクールのウクレレ・クラブの子ども達との歌唱がとても微笑ましい仕上がりです。本アルバムの ハイライト曲の1曲です。<
- 13. オー・ホリー・ナイト(ポー・ヘモレレ)
- 歌とギター:ジョアニー・コマツ/アルト・リコーダー:ラス・コマツ
1847年にパリで発表された曲を元に、「ボー・ヘモレレ」というハワイ語のタイトルと歌詞が付けられました。ギターとアルト・リコーダーのアンサンブルが息を飲む美しさです。
- 14. 螢の光
- 演奏:シリル・パヒヌイ&ボブ・ブロッズマン
アルバムのラストは、シリルの12弦とボブのスティール・ギターが、美しくも胸に迫る哀愁を感じさせる演奏で締め括ります。
参加ミュージシャン プロフィール
オジー・コタニ:ハワイ大学でスラック・キー・ギターを教えるなど後進の指導にも力を注ぐ。
モーゼス・カフモク:マウイ島在住のギタリスト。ジョージ・カフモク・ジュニアとはファミリーになります。大変優しい音色が特徴です。
レッドワード・カアパナ:ハワイ島生まれ。ギターはもちろんボーカルのファルセットも素晴らしい。
ケオラ・ビーマー:現代のハワイ音楽を代表するギタリスト。来日コンサートも多数あり。
ジョージ・クオ:ハワイを代表するギタリストの1人。スティール・ギター奏者バーニー・アイザックスとの 共演が光る。
デニス・カマカヒ:ギタリストのみならず、作曲家としても有名。サンズ・オブ・ハワイのメンバー。
ボブ・ブロッズマン:ニューヨーク生まれのギターの名手。特にナショナル製のアコースティック・スティール・ ギターの第1人者。
シンディ・コームズ:ケオラ・ビーマーの弟子にあたる、女性スラック・キー・ギタリスト。
ブラ・パヒヌイ:ギャビー・パヒヌイの息子の1人。伝統をモダンな演奏で今に伝えます。
レオナード・クワン:ハワイ3大ギタリストの1人です。スラック・キー・ギターの教則本を著すなど、多くの奏者に影響を与えました。
ジョアニー・コマツ:オジー・コタニの影響下にあるギタリスト。今後注目されるギタリストの1人。
ラス・コマツ:ジョアニー・コマツのファミリーにあたる、リコーダー奏者。
シリル・パヒヌイ:ギャビー・パヒヌイを父に持つ。12弦ギターによる演奏が魅力的。