ダニエル・コラン

「私の心はアコーディオン」

「私の心はアコーディオン」
フランスを代表するアコーディオン奏者、ダニエル・コラン
最新作にして、ラスト・レコーディング・アルバム!

■本作について

2006年以来6年連続の来日公演(ちなみに沖縄は今年で5年連続)、日本でも人気&知名度共にNo.1のアコーディオン奏者、ダニエル・コラン。6歳からアコーディオンを始め、64年間常にフランスはもとより、世界中で第1級のプレイヤーとして活躍して来ました。パリのエスプリを最も良く伝えるアコーディオン奏者であり、人生の喜怒哀楽を表現した、生き生きとした蛇腹裁きは、聴く者の心を捉えて離しません。
今作は長きに渡るキャリアの最後を飾る、ラスト・レコーディング作品です。
ギタリストのドミニック・クラヴィクのプロデュースの元、2011年の春にパリで録音されました。クラヴィク以下ボーカルのクレール・エルジエール、ピアノのグレゴリー・ヴーなど気心の知れたメンバーがレコーディングに参加しています。
収録曲は、ダニエル・コランの気に入っている曲を、新たな装いで録音するというコンセプトで決められました。パリ・ミュゼットの雰囲気を良く伝える1曲目。早弾きが心地いい2曲目。バンドネオンの演奏が堪能出来る5曲目。ダニエル・コランのオリジナル曲、2、4、6曲目。そしてクラヴィクの手による11と14曲目は、愛する日本のみなさんに対するオマージュです。8曲目はエディット・ピアフの歌唱で、9曲目はシャルル・アズナヴールの歌唱で知られるヒット曲です。ラストは大定番曲で明るくアルバムの幕が下ろされます。
ダニエル・コランの魅力が遺憾無く発揮されたアルバムであり、特に日本のファンのみなさんに捧げられた作品です。


■ダニエル・コランから、日本のファンのみなさまに

私の今回の最新アルバムは、親愛なる友人である皆様に捧げます。
これは、皆様がお住まいの美しい国への幾度もの訪問の際に得られた、熱烈なご支援に応える形で、自分の特に好きな曲を選びました。
またお会い出来る日々を楽しみにしております。

──ダニエル・コラン


■収録曲

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1. La guigne (ラ・ジーニュ=悪運)
ミュゼットの定番曲を多く作曲したアコーディオンの名手トニー・ミュレナ作曲のマイナーワルツ。
2. Slalom à La Croix Fry (クロワ=フリ村のスラローム)
アルプス地方にあるウインタースポーツのリゾート地に滞在した経験をもとに作曲された、ダニエルのオリジナル曲。
3. Un petit air de rien du tout (何でもない歌)
モンマルトルの丘の上にあったパタシュウの経営するキャバレーで、彼女自身が歌ったとてもノスタルジックで美しいシャンソン。
4. Giboulée d’avril (春先のにわか雨)
ヴァルス・ミュゼットの大いなる伝統に根ざした、ダニエルによるとても美しいオリジナル曲。
5. Don Agustin Bardi (ドン・アグスティン・バルディ)
アルゼンチン出身のピアニスト、オラシオ・サルガンによる、優雅さとスウィング感が印象的なタンゴ。ダニエル・コランはバンドネオンを演奏。
6. Tatiana (czardas) (タティアーナ/チャールダーシュ)
ダニエルがロシアの大型客船の長期クルージングで演奏していた時期に書いたオリジナル曲。
7. Espoirs perdus (失われし希望)
イタリアの作曲家アレサンドロ・モレッリがマンドリン用に作った曲。アコーディオン奏者たちも好んで演奏する曲。
8. L’homme à la moto (オートバイの男)
エディット・ピアフがフランス語バージョンで(元々はアメリカ生まれの曲)歌い、大ヒットとなる。
9. J’aime Paris au mois de mai (5月のパリが好き)
シャルル・アズナブールの大ヒット曲で、パリのセーヌ河岸をそぞろ歩きする様な雰囲気を持つ。
10. Reine des neiges (雪の女王)
多くのアコーディオン用の曲を残した、アドルフ・ドゥプランスが作った曲。ダニエルが若い頃によく演奏していた。
11. Nina petite valse (Dans le ciel entre Tokyo et Okinawa)(ニナ・プティット・ワルツ(東京と沖縄の空の間に))
ギターのドミニックが以前から温めていたメロディーに、東京から沖縄に向かう飛行機の中で、思いついたメロディーを加え、この曲となった。
12. Le chaland qui passe (過ぎゆくはしけ)
1930年代にティノ・ロッシやリス・ゴーティによって歌われ、大ヒットした曲。
13. Le lac est un miroir/Avant de mourir (湖面は鏡—我が祈り)
1958年、英語ヴァージョンとして「マイ・プレイヤー」のタイトルでワールドワイド(グレン・ミラー楽団やザ・プラターズがカヴァー)なヒット曲になった。
14. Japon, soleil et pluie (ジャポン、太陽と雨)
何度も来日した日本。ギターのドミニックの頭に浮かんだ日本の風景がこの曲に。
15. Aux Champs-Elysées (オー、シャンゼリゼ)
全世界的ヒットで、日本でもお馴染みの曲。

※3,8,9,12,15曲目はボーカル入り
※2,4,6曲目はダニエル・コランのオリジナル



■レコーディングメンバー

ダニエル・コラン:
アコーディオン、バンドネオン
クレール・エルジエール:
ボーカル(M3,8,12,15)
ドミニック・クラヴィク:
ギター、マンドリン、バンジョー、ウクレレ、ボーカル(M9)
グレゴリー・ヴー:
ピアノ、ボーカル(M15)
ローランド・ラーチャー:
ベース