大石真理恵 伴唱:小椋佳

「Take Your Time〜マリンバの世界にようこそ〜」

「Take Your Time〜マリンバの世界にようこそ〜」
新進気鋭のマリンバ奏者、大石真理恵のアルバムに“伴唱”として小椋佳が全曲ボーカルで参加!
マリンバとボーカルのみ、まさに新境地!
小椋佳の代表曲、ヒット曲に新曲2曲も収録した注目盤!

■本作について

音楽史上初の試み!全編マリンバとボーカルのみで構成。
表情豊かで緩やかなメロディーを奏でるマリンバの調べと、心に真っ直ぐに届く歌声。
まさに2人による音楽の会話が聞こえて来る1枚。

マリンバ、打楽器奏者として多くのシンガー、ミュージシャンと共演歴を持つ大石真理恵のリーダーアルバムである本作は、マリンバに対する大石の思いを形にした作品です。その思いとは、「マリンバを奏でている自分に聞こえてくる木々(マリンバの鍵盤が木である為)の歌声を届けたい!マリンバの、日向ぼっこをしているような、緩やかな響きに包まれていただきたい」(大石真理恵)というものでした。

そしてそこから、「ピアノとボーカルのアルバムが存在するのであれば、マリンバとボーカルのアルバムがあってもいいのではないか?」という発想に行き着ました。

その発想を10年以上の付き合いとなる小椋佳に相談したところ(最初は日本の音楽史上でも前例がない発想の為、NGが出てもしかたがないとの思いもありましたが……)「大石真理恵の思い、世界観を形にする事が出来るなら、大石のアルバムに私はあくまでも伴唱という形で参加しましょう」と了解が出たのです。

アルバム収録曲の選曲は大石サイドで立案し、小椋サイドに打診しました。「愛燦燦」、「さらば青春」、「シクラメンのかほり」などお馴染みの曲から、「キシェラック ヤイラック」、「走らないで下さい」などマリンバとボーカルのアンサンブルがとてもユニークなものになるのではとの考えからセレクトされた曲、そして今作の為に書き下された新曲で構成されています。また、中には1974年の作品でありながら、見事に今日と同時代性を持ち得た「野ざらしの駐車場」といった注目曲も含まれています。

2人のレコーディングは全て東京のサウンド・シティスタジオにて2011年の7月18日からスタートし、8月11日まで断続的に行われました。

本作では、木訥としたマリンバが、常に声を荒げずに熱く歌うことで、人の歌声に自然に寄り添って響き合う、マリンバサウンドが生まれました。そしてポップスという大衆音楽の中に、マリンバという、愛する楽器を存在させたいという大石の思いが見事に結実した作品です。

■アルバムタイトルの「Take Your Time」に関して

「木(マリンバ)の響きに包まれてどうぞごゆっくりという意味と、私と小椋さんお互いの“Time”を感じながら、2人の会話の様に音を紡いでいく楽しさを表現したいという思いから、このタイトルを付けました」(大石真理恵)

■マリンバの音色について

「私にとって、マリンバの音色は、グアテマラの郵便局員さんたちが数名ネクタイ姿でマリンバを転がしてきて、午後3時に局の庭で、おじいちゃん、おばあちゃん、子供や犬やビジネスマンを聴き手に緩やかなメロディを奏でていた風景につながり、私が奏でる時、音は常に、南国の陽射し、交わし合う笑顔、昼休みのゆったりした空気を携えているように感じております。」(大石真理恵)


■収録曲

試聴 クリックでウインドウが開きます。

1. 愛燦燦
1987年度作品 作詞:小椋佳 作曲:小椋佳 編曲:大石真理恵
2. 私は送り風
1980年度作品 作詞:小椋佳 作曲:小椋佳 編曲:大石真理恵
3. 白い一日
1974年度作品 作詞:小椋佳 作曲:井上陽水 編曲:大石真理恵
4. 秋の一日
1978年度作品 作詞:藤村渉 作曲:小椋佳 編曲:大石真理恵
5. キシェラック ヤイラック
1979年度作品 作詞:小椋佳 作曲:小椋佳 編曲:大石真理恵
6. 歴史
今作の為の新曲 作詞:小椋佳 作曲:大石真理恵 編曲:大石真理恵
7. さらば青春
1971年度作品 作詞:小椋佳 作曲:小椋佳 編曲:大石真理恵
8. 走らないで下さい
1972年度作品 作詞:小椋佳 作曲:小椋佳 編曲:大石真理恵
9. 俺たちの旅
1976年度作品 作詞:小椋佳 作曲:小椋佳 編曲:大石真理恵
10. シクラメンのかほり
1976年度作品 作詞:小椋佳 作曲:小椋佳 編曲:大石真理恵
11. 恋に踊ろう
今作の為の新曲 作詞:小椋佳 作曲:大石真理恵 編曲:大石真理恵
12. 優しさばかり
1995年度作品 作詞:小椋佳 作曲:小椋佳 編曲:大石真理恵
13. 野ざらしの駐車場
1974年度作品 作詞:小椋佳 作曲:星勝 編曲:大石真理恵
14. ワルツが止まらない
1997年度作品 作詞:小椋佳 作曲:小椋佳 編曲:大石真理恵


■大石真理恵 プロフィール

東京芸術大学附属高校を経て、1987東京芸術大学音楽学部卒業。
在学中に、所属事務所イルカオフィスproducer(故)神部和夫氏による「new ENKA」project楽曲(星野哲朗氏作詞、村下孝三氏作曲)の歌手として、クラウンレコードよりデビュー。
テレビやラジオの音楽番組のパーソナリティーを務め、singer song writerとしてアルバムリリース。浜口茂外也グループに参加し、日本発ワールドミュージックアルバム「TAKARAMOND」リリース、収録された自作曲が、テレビ朝日系番組「パリ・ダカールラリー」エンディングテーマに起用される。
その頃より、session musicianとして、様々なrecordingやコンサートツアーなどに、参加するようになる。又、結成時からのメンバーであった「マリンバトロピカーナ」の、リスペクトレコードよりリリースされたアルバムが、HMV pick up 盤となり、日本初のラテンマリンバグループとして、中南米音楽専門誌などで注目される。
ICE、岩崎宏美、石井竜也、UA、大塚愛、小椋佳、小田和正、桑田佳佑、COCCO、コブクロ、椎名林檎、姿月あさと、スキマスイッチ、葉加瀬太郎、BIRD、服部克久音楽畑、久石譲、藤井フミヤ、古澤巌、槇原敬之、松たか子、MISIA、渡辺美里、(敬称略)他、多数の歌い手や演奏家のレコーディングやコンサートに参加、テレビ音楽番組出演、TVCMレコーディング、都内jazz clubにて自身のlive session、等。
2006 11インド、ニューデリーでの日本文化月間における親睦演奏会に招かれ、シュラリムセンター及び日本大使館にて演奏。
2007 10/24 東京芸術劇場中ホールにて「音楽家たちの音楽会・Dear Friends」出演、及び音楽監督
2011 8/8 「情熱の踊りと優しい歌vol.4」企画構成出演、自身のレーベル PARASOL MUSICより、maxi single CD 「SLOW」発売中。