平安隆 with 吉川忠英

「美しき沖縄音楽、この一枚で〜三線とギターによるベスト・アコースティック・サウンド」

「美しき沖縄音楽、この一枚で〜三線とギターによるベスト・アコースティック・サウンド」
世界で一番美しい沖縄音楽インストアルバム!
アコースティックギターの名手 吉川忠英と、名三線プレイヤー 平安隆が奏でる至福のサウンド。

※本CDは2001年に発売しました「音遊び〜沖縄民謡ベスト・アコースティック・セレクション」(RES-54)のジャケット・アルバムタイトル、ライナーノートを変更したものです。音源はRES-54と同一内容です。


■本作について

青い海と空が広がります。

アメリカ人ギタリスト、ボブ・ブロッズマンとの共演が話題になった平安隆が、日本を代表するアコースティック・ギタリスト、吉川忠英と組んで制作した全曲インストゥルメンタルによる沖縄民謡集。

シンセサイザー、ピアノ主体の沖縄民謡インスト・アルバムはありましたが、本作のような三線、六線とギター、ウクレレなどを中心にした弦楽器主体のものは初めてではないでしょうか。

平安のアイディアの中にインストアルバムの発想は元々あったのですが、吉川忠英との出会いが具体化に大きく寄与しました。

喜納昌吉&チャンプルーズ、我如古より子、「なだそうそう」のヒットで話題の夏川りみ等とのレコーディングを経験してきた吉川も沖縄民謡に大きな関心を持っていました。

2人が制作に関して、ベースに於いた考えは、できる限り原曲のメロディーラインを大切にしながらもコード・アレンジを施すことにより、より新鮮な感覚を盛り込もう。リズム・アレンジに関しても遊べるものは遊んでしまおうと言う事でした。

この2つのポイントを中心に制作された本作は、極上のBGMアルバムでありながらも、M6でのウクレレ、M1のギターアンサンブルの妙は、これまでの沖縄民謡には見られなかった斬新な感覚であり、またM3のブレイクでのエンヤトットのリズム遊びプラス、アフリカのリンガラ音楽で使用されるギターのフィーリング、バンジョーのブルーグラス的感覚によるプレイ等、各曲共、さまざまなアイディアが盛り込まれています。

沖縄民謡としてだけでなく、100%オーガニック添加物一切なしのヒーリング・ミュージックとして、心と体に優しく染み渡ることでしょう。

平安は本作の完成時に「いつも沖縄那覇空港で流れているシンセサイザー主体のBGMに変わって、このアルバムを是非流してほしい。」と力強く夢を語っていました。


■収録曲

試聴 クリックでウインドウが開きます。

1. 恋の花 沖縄民謡
沖縄民謡の古典。アルバムは静かに厳かに幕を開けます。
2. 芭蕉布 作曲:普久原恒勇
民謡のカラオケには欠かせない、沖縄民謡の有名曲。
3. ハイサイおじさん 作曲:喜納昌吉
思いきり遊んでみました。沖縄民謡ミーツ・アフリカ、ブルーグラス、エンヤトット。歌詞のニュアンスを楽器で表現。
4. てぃんさぐぬ花 沖縄民謡(童唄)
有名な童唄。ゆったりしたテンポが気持ちいい。
5. 肝がなさ節 作曲:普久原恒勇
間奏の美しい展開に注目ください。沖縄民謡のヒット曲。肌と肌のぬくもりも大切ですが、心と心の交流を大切にしましょうと歌われています。
6. エイサーメドレー(仲頭流〜久高〜スーリー東り) 沖縄民謡
初のエイサー(旧盆の頃沖縄各地で行われ、大小の太鼓、ドラ、パーランクー等を打ち鳴らし昼夜を徹して歌い踊る、沖縄の盆踊りとも言える行事のこと。この3曲は踊りの列が入場(入羽)してくる際に歌われる代表的なもの。)インストバージョン。吉川のウクレレアンサンブルに注目。
7. 童神 作曲:佐原一哉
元ネーネーズ古謝美佐子の美しい楽曲。平安は古謝の大ファン。
8. 花 作曲:喜納昌吉
多くのミュージシャンがカバーしているこの曲をまた新たなアレンジで。
9. 娘ジントーヨー 作曲:普久原恒勇
平安の三線がこの曲のニュアンスをうまく表現している。我如古より子のデビュー曲。
10. 安里屋ユンタ 沖縄民謡
誰もが知っているこの曲を素朴にアレンジ。沖縄民謡の代表曲。
11. 十九の春 沖縄民謡
歌詞の意味をふまえて、この曲も遊んでみました。「私が貴方に 惚れたのは ちょうど十九の春でした」の歌い出しが有名です。
12. ハイパーおばさん 作曲:吉川忠英
唯一のオリジナル曲。ミシシッピー川のワニが沖縄民謡を聴いてびっくりした様を伝えている。

編曲:吉川忠英(M1,6を除く)



平安隆 プロフィール

1952年沖縄本島中城村に生まれ、コザで育つ。10代より米軍基地でギタリストとして、ソウル音楽などを演奏。20代の頃は、普久原恒勇氏の元、マルフクレコード所属のアーティスト(フォーシスターズ、でいご娘、など)のレコーディングに参加する。78年に喜納昌吉&チャンプルーズにギタリスト、三線奏者として参加。名作「BLOOD LINE」のレコーディングに参加。その後ソロ活動を開始。98年に初ソロ・アルバム『かりゆしの月』を発表。ワールドミュージック・フェスに出演し好評を博する。ボブ・ブロッズマン、吉川忠英をはじめ、様々なジャンルで活動するアーティストとの交流も多い。2019年リリースの最新作は、全曲台湾でのレコーディングを行う。

吉川 忠英(よしかわちゅうえい)プロフィール

1947年東京都生まれ。1971年、伝説のフォークグループ“THE NEW FRONTIERS”のメンバーとして渡米し、“EAST”と改名後全米デビュー。
帰国後、シンガーソングライター・スタジオミュージシャン・アレンジャー・プロデューサーとして活動開始。アコースティックギターの第一人者として、中島 みゆき・松任谷由実・福山雅治・Chageなど、ニューミュージック系アーティストを中心に数多くのレコーディングやコンサートに参加。
沖縄のアーティストとの縁も深く、夏川りみ「南風」(Victor)、我如古より子「唄遊び」(リスペクト)など、アコースティックなヴォーカルアルバム も多数プロデュースしている。
米国Martin社とYAHAMAより、「Chuei Model」ギターを発売。毎年、北海道から沖縄まで、全国ソロライブツアーも精力的に行なっている。
2005年、福山雅治15周年記念アルバム『Acoustic Fukuyamania』(ユニバーサル)
2007年、『Guitar by Guitar』(オーマガトキ)
2008年、多彩なゲスト陣とのコラボアルバム『HOOTENANNY』(通算14枚目)と、40年ぶり再結成による初アルバム「THE NEW FRONTIERS sing THE KINGSTON TRIO」を発売。
オフィシャルHP: http://chuei-yoshikawa.com/