V.A.

「沖縄おめでたい歌 決定盤」

演奏:結ヌ会(野村流古典音楽保存会)&大城志津子民謡グループ
歌・三線指導:金城栄五郎(古典)、大城志津子(民謡)

「沖縄おめでたい歌 決定盤」
地元沖縄で長く愛され、歌われて来た“おめでたい歌”ばかりを収録!
沖縄本島のみならず、宮古、八重山の代表曲も網羅した決定盤!

■本作について

沖縄で長く歌われて来た、おめでたい歌ばかりを収録したアルバムです。琉球国王の前で演奏されることから「御前風節」とも称される「かぎやで風」、“宮古の君が代”と言われる「トーガニアヤグ」、八重山を代表するおめでたい歌「鷲ぬ鳥節」。そしてお祝い事のフィナーレを飾るカチャーシー曲の「唐船ドーイ」まで、まさに代表曲ばかりを収録しました。
曲は古典曲と民謡曲からなり、それぞれ演奏者が異なります。
歌の島と言われる沖縄のおめでたい歌の数々を、堪能して頂けるアルバムの登場です。


■収録曲

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1. かぎやで風(琉球古典)
沖縄で一番馴染み深く、あらゆるお祝いの席で演奏され、歌われるまさに定番中の定番曲。“今日の嬉しさは何にたとえようか。まるで蕾んでいる花が露を受けて花開いたようなものだ。”と歌われています。この歌で祝宴が始まり、カチャーシーでフィナーレとなります。
歌・三線:野原廣信・宮城修・上原政男・玉那覇昭二・野原新勇・大城武二・屋比久勲/笛:仲田治巳/太鼓:大城みゆき/筝曲:山川ヤス・赤嶺スエ子・新垣米子
2. 豊年ぬ歌(宮古民謡)
宮古を代表するおめでたい歌。歌詞の一番は“今年から始まり、弥勒様の世の中になれば、この世はさらに幸せな世の中になりますよ。サーサー”と歌われています。豊作を祈願する歌です。
歌・三線:垣花貞子/笛:仲田治巳/太鼓:大城みゆき/筝曲:山川ヤス/サンバ:山城 香/ハヤシ:野原理恵・新垣恵・山城香
3. 鷲ぬ鳥節 ばすぃぬとぅるぃぶし(八重山民謡)
とても美しい羽を持った子鷲が、元日の朝、東に上がる太陽の光を全身に浴びて、飛び立つ様子が歌われています。八重山を代表する祝い歌です。
歌・三線:糸洌長章・野原廣信・宮城 修・玉那覇昭二/笛・仲田治巳/太鼓:大城みゆき/筝曲:赤嶺スエ子・新垣米子
4. だんじゅかりゆし(沖縄民謡)
“今日と言う選ばれた日、とてもおめでたい日です。今日の船出を祝う様に、とも綱をとけば大変順風です。”と歌われています。だんじゅはとは、げにこそという形容詞、かりゆしはめでたいの意味になります。
歌・三線:喜久山節子・金城智恵美・長嶺ル-シ-/三線:大城志津子/筝曲:糸数初枝 /笛:仲田治巳/太鼓:大城みゆき/サンバ:山城 香/ハヤシ・指笛:西俣尚子
5. めでたい節(沖縄民謡)
“今日の喜ばしさは、何にたとえようか。つぼんでいた花が露を受けて、花開くようだ。”と歌い込まれたこの歌も「かぎやで風」同様、お祝いの席の定番曲です。
歌・三線:新城慎一・城間正隆・上原 薫/三線:大城志津子・喜久山節子/筝曲:當銘幸子/笛:仲田治巳/太鼓:大城みゆき/サンバ:山城 香/ハヤシ・指笛 西俣尚子
6. 上り口説 ぬぶいくどぅち(琉球古典)
口説は七五調で歌われる語り歌です。“薩摩へと上る旅立ちの時には、観音堂で千手観音を拝み、豊金の酌を交わして別れます。”と歌われています。よき旅立ちと航海安全を祈願しています。
歌・三線:浦崎清子・大城孝子・野原理恵・上原教子・新垣 恵/筝曲:當銘幸子/笛:仲田治巳/太鼓・大城みゆき
7. 鶴亀節(沖縄民謡)
“千年を経た松の、緑葉の下で、鶴亀が舞い遊んでいます。亀が歌えば、鶴が舞います。”と歌われています。
歌・三線:野原廣信・宮城 修・大城武二・玉那覇昭二/筝曲:赤嶺スエ子/笛:仲田治巳/太鼓:大城みゆき
8. 繁昌節(沖縄民謡)
“今年の稲作はこんなに豊作で、収穫したものは蔵にも入りきれず、側に積み上げています。大金持ちになるように繁盛して、いやそれに勝る大繁盛、ますます繁盛するように。”と歌われています。
歌・三線:喜久山節子・金城智恵美・長嶺ル-シ-/三線:大城志津子/筝曲:糸数初枝/笛:仲田治巳/太鼓:大城みゆき/サンバ:山城 香/ハヤシ・指笛:西俣尚子
9. 四つ竹(琉球古典)
お祝いの席での演舞曲の定番です。“打ち鳴らし鳴らし四つ竹を鳴らし、遊ぶ嬉れしさよ。”と歌われています。
歌・三線:浦崎清子・大城孝子・野原理恵・上原教子・新垣 恵/筝曲:當銘幸子/笛:仲田治巳/太鼓 大城みゆき
10. 豊年音頭(作詞:そけいとき 作曲:普久原恒勇)
カチャーシー曲の定番曲です。「芭蕉布」の作者、普久原恒勇氏による作品です。
歌・三線:喜久山節子・金城智恵美・長嶺ル-シ-・山城 香/三線:大城志津子/筝曲:糸数初枝/笛:仲田治巳/太鼓:大城みゆき/サンバ:山城 香/ハヤシ・指笛:西俣尚子
11. 松竹梅(沖縄民謡)
松と竹と梅の3部構成です。“小さい芽から出た松が、長い年月を経過して、美しく成長した。なんと美しい事よ。”と歌われています。
歌・三線:野原廣信・宮城修・上原政男・玉那覇昭二・野原新勇・大城武二・屋比久勲/笛:仲田治巳/太鼓:大城みゆき/筝曲:山川ヤス・赤嶺スエ子・新垣米子
12. あやかり節(作詞・作曲:照屋林助)
“子孫繁盛、とても栄え、白髪になっても若々と、うち笑い笑っていつまでも。”と歌い込まれています。
歌:金城智恵美・長嶺ル-シ-/歌・三線:喜久山節子/三線:大城志津子/筝曲:糸数初枝/笛:仲田治巳/太鼓?大城みゆき/カゥベル:山城 香
13. 鳩間節(八重山民謡)
八重山を代表する演舞曲です。軽快なリズムがお祝いの席を盛り上げます。
歌・三線:糸洌長章/笛:仲田治巳/太鼓:大城みゆき/筝曲:糸数初枝/サンバ:山城香
14. トーガニアヤグ(宮古民謡)
宮古のお祝いでは定番の“宮古の君が代”とも言われる曲です。“すばらしいお正月が来ました。この世は繁栄し、作物は見事に実り、なんと弥勒果報であることよ。八十八まで歳を重ねて、いつまでもみんなで幸せにいましょう。”と歌われています。
歌・三線:垣花貞子/笛:仲田治巳/太鼓:大城みゆき/筝曲:山川ヤス
15. 祝節(作詞・作曲:登川誠仁)
“祝い事は続くよ。御世の嬉しさに、祝え、果報あらんことを。”と歌われています。
歌:金城智恵美・長嶺ル-シ-/歌・三線:喜久山節子/三線:大城志津子/筝曲:糸数初枝/笛:仲田治巳/太鼓:大城みゆき/サンバ:山城 香/ハヤシ:西俣尚子・大場多希子
16. 唐船ドーイ(沖縄民謡)
お祝いのフィナーレを飾るカチャーシーの定番曲です。
歌・三線:喜久山節子・金城智恵美・長嶺ル-シ-/三線:大城志津子/筝曲:糸数初枝/笛:仲田治巳・大城みゆき/サンバ:山城 香/ハヤシ・指笛:西俣尚子

録音:2009年9月22〜24日 沖縄市山里サードガレージスタジオ